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Fuji Rock Festival 2024の感想だけど、結局のところ…

私のnoteでも散々今年のフジロックのことに触れてきたので、遅ればせながら感想的なまとめをこちらに書いていこうかと思います。

色んなところで言いまくっているように、今年は本当に観たいアーティストが多くて、苗場スキー場になってからのフジロックにほぼ参戦(2021年のみ欠席)している私としては、ここ近年で一番充実していたフジロックでした。
SZAもめっっっちゃ楽しみにしてた分、キャンセルは残念だったけど、それでも3日間、かなり楽しませてもらいました。
その中でも特に良かったライブをざざっと残していこうと思います。


良かったライブベスト3

第三位:King Krule

今年のフジロックで絶対観ようと思っていたアーティストの一人。
以前から名前は知っていたし話題になっていたのも知ってたけど、あまりちゃんと曲を聴いたことがなかったんですが、フジロック出演をきっかけに昨年リリースされた「Space Heavy」を聴いてみたら見事にハマってしまいました。

私が思う「良いライブ」って、どれだけその音楽で心を鷲掴みにするか、音でまわりの空気を変えてしまうかってことだと思っているんですが、King Kruleのライブはまさにそれでした。
「静」と「動」が入り混じって、演奏に厚みもあってとてもかっこよかった。
私が今まで触れてきたことがないような音楽だなぁと思っていて、決して分かりやすい音楽性ではなく、なんて言い表したらいいんだろう?とずっと悩んでいたけどSNSを見ていたら「ポストパンクとトリップポップが混じったような」と表現している方がいて私的にはそれが一番しっくりきました。

第二位:Beth Gibbons

これも今年のフジロックで私が超楽しみにしていたアーティストの一人。
幾度となく触れてますがPortisheadのヴォーカリストである、ベス・ギボンズのライブも本当ーーーーーーにめちゃくちゃよかった…。
ロケーションや時間帯も相まってスペシャルすぎる時間でした。
ベスの歌声は音源で聴くものと変わらず美しく、時に繊細で力強くもあって生で聴けただけでも感激でした。
今回はソロなので5月にリリースされたソロアルバムからの曲を中心に演奏していたんですが、バンドもとても素晴らしく「これをそのまんまレコーディングしたんじゃないか?」と思えるぐらい、いい意味で音源をそのまま表現しているライブでした。

そして、そして…ライブ終盤で披露されたPortisheadの「Roads」!!!
もう涙モノのビッグサプライズでした…。
はにかみながら挨拶するベスも可愛らしかったし、何より本人がとても嬉しそうにステージに立っている姿を見るだけでも非常にぐっとくるものがありました。

今回、フジロックに呼んでくれてありがとう!と心から言いたいアーティスト、ナンバーワンです。

第一位:TURNSTILE

2位のベスとはもはや正反対になるであろう(笑)TURNSTILEが結局今年の優勝者(?)です。
TURNSTILEについては私のこのnoteでも散々触れてきてて、私は今までTURNSTILEのライブ観たことがなく、私の期待値は超上がりまくりだったんですが、私の期待を軽く超え、私の予想の数億倍(笑)素晴らしいライブでした。
フジロック最終日の最終ヘッドライナー(ホワイトステージは始まるのが遅いので、本当の意味での最終ヘッドライナーになるんです)って位置も相まって、3日間で観た良かったライブが全部ぶっとんで(笑)TURNSTILEに全て覆された感じでした。

2021年にリリースされた「GLOW ON」というアルバムでハードコアの枠を広げ、新たなリスナーも獲得していくわけですが、ライブを観て思ったのはやはり彼らのルーツや根っこにあるものは「ハードコア」なんだなということ。
音楽的に新しいことをしても、そのルーツの部分は必ず残しているのが感じられてそれがめちゃくちゃかっこよかった。
最後のステージにお客を上げてしまうこと(あれ、100人ぐらいいたよね?笑)も、ただ無茶苦茶なことをしているということではなく、彼らの演奏力や新しいことをしていこうとする音楽性の姿勢だったり、ハードコアシーンへの敬意や、それを一緒に築き上げてきたリスナー(ファン)への信頼みたいなものがあるからこそできる代物ではないかと思ってます。

単純に楽曲や演奏の良し悪しだけでなく、そんなところも垣間見えたライブだったので、かなり熱いものを感じました(あんなに荒れたホワイトステージは久しぶりだった…笑)

そんなわけでTURNSTILE延長戦

フジロックの話と言いつつ、結局TURNSTILEの話になってしまうんですが💦苗場から帰宅した翌日に単独公演へ行ってまいりました。

今回、フジロックの配信の影響もあってか、単独ライブの直前にチケットがかなり売れたようで、当日はほぼソールドに近い状態でした。

この単独公演ではオープニングアクトの2バンドも含め、セットリストもフジロックの時はまた少し変えて1stの曲も多く演奏していたので、フジロックの時以上にハードコア全開のライブになっていました。

でも、やっぱりフジロックの時にも思っていたことだったけど、音楽性の懐の深さだったり、いわゆるよくあるハードコアパンクバンドが絶対やらないようなステージの舞台演出をしても様になっててカッコイイし、本当に「今」の時代にふさわしい、素晴らしいライブ、バンドでした。

「今まさにきているバンド」の姿ってこうだよなぁっていうものを久しぶりに直に体験することができて本当に良かったな、と思っています。
(これだから音楽を聴くのもライブに行くのもやめられないんだよな~)


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