推しの香水 Part 2
好きな人物が使っていた香りの忘却録。現行品には画像にリンクをつけています。
フレディ・マーキュリー
この方、実にメンズメンズした香りがお好みだったご様子。
Monsieur de Givenchy(Vintage)
ムッシュジバンシー、最新版は手の消毒用にしかならないほどの薄いケルンだそう。悲惨過ぎて泣けてきますね。
Givenchy L'Interdit (Vintage)
これも最新版は全く違う香りだと評判。ジバンシー、いえいえ各香水を扱うメゾンに告ぐ。別の香りにするなら名前を変えて売って下さいませね。
Clarins Eau Dynamisante -Clarins
クラランスのボディケア製品の様な優しいハーバルシトラスウォーター、小さなサイズを頂いて使っていたことがありました。フレディ・マーキュリーとお揃いだったのね。
Giorgio Armani - Armani Homme
メンズコロンなのにあまりメンズライクさを感じないおしゃれコロンのイメージ。非常に彼に似合いそう。
番 外 編
推しの曲の香水
A.M.A ー BOHEMIAN RHAPSODY
STYLE: ROCK 'N' ROLL, SOPHISTICATED & SEXY. “OH MAMMA MIA, MAMMA MIA…”
Top notes: cassis, aldehydes, pink pepper
Heart: absolute rose, tuberose, jasmine sambac
Base: patchouli, vetiver, musk
映画『ボヘミアン・ラプソディ』公開の年に発売された香り。ドラマティックな香りなのだろうか?と思いFragrantikaを見ると「ココマドモアゼルに似ている、資生堂Zenにも近い」とのこと。フレディが愛したバラ、ブルームーンの香りを再現していただきたかった。
50Ml 80ユーロ。
ウージェニー・ド・モンテホ
フランス最後の皇后は美貌と信仰心溢れる美貌のスペイン貴族の出身。ヴェールで顔を覆い慈善活動をしていたそう。
CREED - Jasmin Imperatrice Eugenie
1862年発表。ウージェニーはクリードの工場を1854年にパリに移転させたと。思い切ったメゾンへの愛にクリードが答えた香り。
RANCE 1795 - Eugénie
2006年発表。大人の女性へのメロンやカシスの香り。ウージェニーの没後86年後に捧げられた。
GUERLAIN - EAU DE COLOGNE IMPÉRIALE
言わずもがなのウージェニーに捧げられたゲランの大傑作。あまりにも美しい人は美しいプレゼントを捧げられて当然なのだろう。
Oriza L. Legrand - Cuir de l'Aigle Russe
1892年発表。ウージェニーの愛用香水に "Cuir de Russie" (ロシアのレザー)と出てくるけれど、同名香水があるシャネルもLT Piver Cuirも彼女の没後の作品。ロシアのレザーを使ったこの時代の香水、第三帝政御用達メゾンといえばやはりオリザかな、と勝手に推測。パウダリーなラベンダーが上品な香り、好き。
Cyrnos Candle - CiRE TRVDON
1894年、コート・ダジュールに別荘を構えたウージェニーは果実の成るこの地にエリザベス女王やジャン・コクトーを招いていたとの史実から作られたアロマキャンドル。
美しい方というのは捧げられた香りのイメージが先行してしまい自ら選んで使っていた香りの情報が歴史の狭間に埋もれてしまう印象。
マレーネ・ディトリッヒ
恋多き亡命ドイツ人女優。永遠のファム・ファタール。
CARON - TABAC BLOND
1914年発表。フラッパーガールたちに人気だったアイリスとヴェチパーがモダンな香り。
Creed Angelique Encens - CREED
1933年発表。バルサミックなオリエンタルフローラルはデカタンスの象徴であるマレーネそのもの。
2019年に復刻版が発売されている。うーん、クンクンしたい。
**Indiscret - Lucian Lelong **
1936年発表。少々シトラスの入ったウッディスパイシーフローラル。ファム・ファタール役が似合うマレーネのための香りと言えるだろう。ローレン・バコールも愛用していたそう。
現代の物はかなり調香が違う模様。
ファム・ファタールの香りだった頃のボトル。見事。
Guerlain - Vol De Nuit
1933年発表。夜間飛行はサン・テクジュペリに出てくるからと騙されてはいけない、これも人々を知らぬ間に魅了するファム・ファタールの香りだ!!
Robert Piguet - Bandit
1944年発表。人前でも喫煙する新時代の女性へのオークモスが効いたシプレフローラル。当時の格好いい女性像は男前過ぎな印象、タキシード姿のマレーネが浮かんでくる。マレーネはドレス姿が一番素敵と思う。
Robert Piguet** - Fracas**
1948年発表。ベースにウッディとモスとアンバーを従えたチュベローズホワイトフローラル。んー、そのうちウーマンリブって言い出しそうなゴツく強い構成。
マドンナ、キム・ベイシンガー、マーサ・スチュワート、モーガン・フェアチャイルド、キャロライナ・ヘレラ、ステラ・テナント、コートニー・ラブなど、多くの著名人のお気に入りでもあるらしい。
ESTEE LAUDER Youth Dew
1953年発表。バルサミックなオリエンタルフローラル。YSLオピウムに似ているらしい、帰って来てくれたファム・ファタール!!帰って来てくれたマレーネ!!
あなたはデカタンスの化身。彼女が亡くなったのは1993年、きっとYSLオピウム使っていただろうなあ。
Frau Tonis - No 37 Violet
2009年ドイツのニッチメゾン作。100年前にマレーネを魅了したスミレの香りという解説。
彼女は1901年生まれ。
無邪気な笑顔の少女が摘んだスミレの香りなのだろうか……?
オジー・オズボーン
ビートルズ大好きっ子がそのまま爺さんになったのメタル界の鬼才。日本式のカレーライスが大好きな繊細なメロディーメーカー。
Green Irish Tweed - CREED
1985年発表。ベースにアンバーグリスにサンダルウッド、レモンバーベナとミントが香る繊細なアイリッシュの田園風景。
Czech & Speake** - No88 **
1980年発表。ロンドンのニッチメゾンの一番古い作品。
暗いローズとシトラス、サンダルウッド。ゴシック的とも紳士的とも評されるネオクラシックな香りのようです。
今初めて知ったこのメゾン、メンズグルーミング製品とクラシカルケルンの非常にセンスが良いメゾン。レディースはシックな印象、パッケージもおしゃれ。海外発送可能。
https://www.czechandspeake.com/fragrance/
ジョージ3世
博学で政治能力に長け非常に人気があった名君。長きに渡り善政を統治する一方、農作業が趣味であり「お百姓ジョージ」と呼ばれ、農作業がしやすく着心地の悪い当時のヨーロッパ式礼服ではない新たなフォーマルウェアを着用したという一面も持つお茶目さん。
CREED - Royal English Leather
1781年発表。クリードがイギリス王室御用達メゾンとなったきっかけの香り。残念ながら近年廃番、レザーとシトラスとアンバーグリスという普遍的クラシカル調香。天然アンバーグリスの使用規制があるとはいえど、ebayにとてつもない高額出品が並ぶのを見ると復活発売して欲しいと思ってしまうわよね。
ルイーズ・ドルレアン
フランス国王ルイ・フィリップ1世の妹。植物画家ルドゥーテから絵画を学び、素朴で穏やかな女性であった。野心家の兄とは対照的な女性。
HOUBIGANT - Quelques Fleurs Royal
パウダリーなフローラルブーケ。現在版は2004年の発売。ヴィンテージとは違う香りなのかしら?
ヴィンテージボトルの優雅な佇まいっぷり、流石はウビガン
出典
Perfume Review – Monsieur de Givenchy by Givenchy: Vintage vs. Modern
What cologne does Freddie Mercury wear?
The Last French Empress Eugenia and her Fragrances
Cire Trudon’s new Cyrnos candle conjures the smell of Empress Eugenie’s sun-drenched villa…