(生成AI使用)エナドリの飲み過ぎで死んでしまったが、異世界転生してチートスキルエナドリを飲んで無敵状態のスキルを手に入れた〜でも飲みすぎると命を削りすぎるのでできるだけ頑張らないようにのらりくらりと生きていく〜

※この小説は一部の文章をChatGPT4で作成しています。
※画像はNovelAIで生成しています。

本編
 俺はマイフェバリットエナジードリンク『マッドバイソン』を飲んだ直後、胸に電流が流れるかのような痛みに襲われた。ゲーミングチェアーから床に転げ落ちる。薄れゆく意識の中、床に散らばった大量のエナドリの空き缶が、薄れゆく景色の中で俺が見た最後の景色だった。
 俺は死んだ。
 思えばエナドリの飲み過ぎだったかな。ゲームのしすぎで削った睡眠時間を補うためにガバガバエナドリ飲んでたし、健康診断でも若いのに糖尿病まっしぐらと伝えられた。それでも、止めることができなかった。まあ、両親にはあるいが結婚もしていない俺には残すものなど何もない。安心して逝ける。そう思っていた。
 目が覚めると、見慣れない空間にいた。洞窟か?遠くからは動物の鳴き声がするが、これまで聞いたことのない金属が擦れるような独特の音がする。
「俺は死んだはずじゃ?」
 自分の状態を確認するように手を開いては握ってみたり、顔を叩いたりして自分の状態を確認した。そして分かった。
「全裸だ」
 俺はありのままの姿だった。しかし、これってまさか
「いわゆる異世界転生ってやつか」
 何回も見てきた導入シーンだ。まさか自分が体験するとはね。
 そんなことを考えているうちに、洞窟の奥から薄暗い光が見えてきた。何かの光源に導かれるように、俺は足を動かした。光が強くなるにつれ、足元には奇妙な文字が刻まれた石板や、古びた装飾品が散乱しているのが見えた。まるで何かの遺跡のようだ。
 光源の正体は、洞窟の奥に設置された巨大な結晶だった。その結晶からは青白い光が放射され、不思議な力を感じさせる。俺は無意識のうちに結晶に手を伸ばし、その表面を触れた瞬間、身体中に電撃が走ったような衝撃を受けた。
「ぐッ…!」
 しかし、その痛みは一瞬で消え去った。そして、俺の頭の中には、今までにない知識が次々と流れ込んできた。それは異世界の言葉や、生き物、そして何よりも「チートスキルエナドリ」の使い方についてだった。
「これがチートスキルってやつか。しかし、親切な世界だなあ」
 結晶から離れると、俺の目の前には小さな瓶が現れた。それは俺が前世で愛飲していた『マッドバイソン』に似た、しかし明らかに異世界の素材で作られたエナジードリンクだった。瓶には謎の文字で何かが書かれている。
(分かるぞ。さっきの光のおかげかな?)
 その文字の意味は簡単に言えば『飲み過ぎ注意』というものだった。こっちの世界でもか。と、少し自嘲してしまう。
 しかし、腹が減ってきた。さっきの頭の中に流れてきた光のせいか、この世界の情報のあらかたは把握できた。食えるモンスターと食えないモンスターなどの知識もセットで。なんて親切なんだと感心してしまう。
 獲物を求めて洞窟の中を彷徨っていると、先ほど聞いたモンスターの鳴き声が近づいてきた。
「で、デケェ!!」
 それは鋼鉄をまとったコブラのようなモンスターだった。硬い表皮と即死性の毒の牙を持つ危険なモンスター。俺は一瞬のうちに身を硬くした。この異世界にきて初めての生物との遭遇。それが初っ端からこんな危険な存在とはね。しかしこの状況、何とかしなければ生き延びることはできない。俺は手に持っていた小さな瓶を握りしめた。
「やってやるか…」
 瓶の蓋を開け、一口飲む。すると身体中に力が満ちていくのが分かった。今まで感じたことのないほどの力。これがチートスキルエナドリの力か。俺はコブラに向かって突進した。
 しかし、動き出したその瞬間、俺の意識は再び遠のいていくような感覚に襲われた。体力と引き換えに強大な力を手に入れるこのスキル、そのリスクを忘れていた。
「くそっ、まだ大丈夫…!」
 意識を集中し、力を最大限に引き出す。コブラは俺が近づくのを見て牙を剥き、攻撃を仕掛けてきた。しかし、その攻撃は俺には遅く感じられた。チートスキルの効果だ。俺はコブラの攻撃を軽々と避け、反撃に出る。パンチ一発でコブラは吹き飛ばされ、動かなくなった。
「やったか…?」
 確認のため近づくと、コブラは息絶えていた。その瞬間、俺の身体から力が抜けるように感じた。チートスキルの効果が切れたのだ。しかし、その代償は大きかった。体力のほとんどを消耗してしまい、倒れそうになる。
「これが…チートスキルの代償か…」
 もっと便利なもんかと思っていたが、使い所を考えさせられる。しかし、文字通りほぼ裸一貫状態のいまではこれほど心強いものはないだろう。
「さてと」
 一見すると可食部がなさそうなコブラだが、それは表皮のみの話。先ほどのパンチで砕けた表皮の内側は食えるみたいだ。
「流石に生食はなぁ」
 日本人は生食大好き民族で、俺も例に漏れずそういうタイプではあるが、流石に初めて食べる食材でそれをする勇気はない。
「何とかならんかな?」
 脳内にある膨大な知識の中で役立ちそうな情報を探してみる。しかし、知識を探すのは新鮮な感覚だ。膨大な情報を持ったコンピューターと頭を直接繋いでるような違和感がある。そして、炎の精霊ファプスというモンスターがいることを知った。このモンスターに協力してもらえれば、比較的どこにでもいるらしく、この洞窟を探せばいるかもしれない。少々疲れているが、飯にありつくためにもう少し頑張ることにした。

 探索を続ける中で、俺は洞窟の奥深くにある小さな光を見つけた。その光は、炎の精霊ファプスが放つものだと直感した。近づくにつれ、光は一つの生き物の形をしていることがわかった。小さな炎が人の形をしており、不思議な美しさを放っている。炎の精霊は俺に気がつくと、ゆらりと揺れながら俺の方を向いた。
『お前は…人間? こんな場所で何を?』
 ファプスの声は軽やかで、まるで風が話しているようだった。
「えっと、君の力が必要なんだ。手伝ってくれないか?」
 俺は正直に答えた。ファプスはしばらく黙っていたが、やがて小さく頷くようにゆらめいた。
「わかった。ただし、条件がある。あたしはこの洞窟に存在を縛り受けられている。クソ魔術師のせいでな。そいつがあたしをこの洞窟に縛りつけている魔法をかけやがったの。それを解いてくれたら、力を貸してやるよ」
「了解だ。その魔法を解く方法を教えてくれ」と俺は応じた。ファプスは一瞬、火の輝きを強めるように見えた。その動作は、喜びか同意の表れのようだった。
「魔法を解くには、この洞窟の最深部にある魔法陣を破壊しなければならない。ただし、その場所は危険が伴う。洞窟の守護者たちがいるからな。でも、お前なら大丈夫そうだ」
 俺はファプスに導かれ、洞窟のさらに奥へと進んでいった。
「ファプスって言われるとムズムズするな。なんていうか、お前らでいうと人間って呼ばれてる感じ。ファムル。そう呼んでくれると助かるよ」
 ファルムは数百年前は人間だったが、敵対する魔術師の手によってファプスにされてしまったらしい。そして、この洞窟に閉じ込められてしまったと。
「この洞窟はかなり危険だからな。余程の物好きじゃなければ入ってこないし、余程強くないと生きて出られないんだ。あと……お前は服着ないのか?」
 そんな話をしながら洞窟の最深部を目指した。
 道中、暗闇に目を凝らすと、壁には奇妙な光を放つキノコや、時折見え隠れする小さな生き物の影が見えた。この世界にはまだ知らない多くのものがあると実感する。
 やがて、俺たちは魔法陣がある場所にたどり着いた。そこは広く、天井からは光が差し込む大きな空洞だった。中央には複雑な模様が描かれた巨大な魔法陣が存在し、その周りをぐるりと囲むように何体かの守護者が静かに立っていた。守護者たちは、石像のように動かず、しかし何か生命を感じさせる。
「これがその魔法陣か…」
 俺は周囲を警戒しながら魔法陣を観察した。するとファムルが俺の肩に軽く触れる。
「守護者たちは魔法陣に近づくと反応して動き出す。慎重にな」
 俺は深呼吸をして、エナジードリンクの瓶を固く握りしめた。もう一度だけ、その力を借りる必要がある。魔法陣に近づき、触れる。すると地響きのような音と共に守護者たちが動き出した。
「さぁ、こいよ」
 俺はエナジードリンクを飲んで、守護者たちと戦い、その間にも魔法陣の破壊を試みた。戦いは激しく、体力の消耗も激しいが、エナジードリンクの無敵の力でその全てを蹴散らしていく。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
 守護者を全て倒し、刻まれた魔法陣を殴りつける。ついに、最後の一撃で魔法陣は光り輝きながら崩壊した。周囲は再び静寂が戻る。ファプスの縛りが解けた瞬間、洞窟全体に優しい光が広がり、息をのむほど赤毛の美しい少女の姿に変わった。
「おお!!やったぜ!!元の姿に戻れたんだ」
 ファルムは明るく言った。
「正直ダメもとで言ってみたんだが……。へへ、恩に切るよ」
「そりゃどうも」
 エナドリの効果が切れて、倒れ込む。もう動けない。一日2回が限界ってところか。もう体が動きそうにない。
「じゃあ、お前の願いを聞いてやるよ。その前にな名前は?」
「ああ、俺はエンジだ。そうだな。肉が食べた……」
 俺は気絶するように眠ってしまった。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?