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全銀ネットの障害について

どうも「どしたん?話聞こうか?」です。
noteのジャンルに迷いがあるのですが、今回は仕事に関係する表題の障害について記事を書いていきたいと思います。
※ITに携わっていない人向けに書いているのでIT業界の方には初歩すぎる内容になっていることをお許しください。

私自身はPMP保有者でプロジェクトマネージャーをやることが多いです。
業界は過去に金融系を10年ほどやっていましたが今は製造系システムをメインで担当しています。学生時代から情報系を専攻していたこともあり、知り合いに同業他社が多く、残念ながらこの件に携わっていた友人もいます。

さてこの障害の内容に入る前にみなさんは全銀ネットを知っていますか。
全銀ネットはざっくりいうと銀行間の間を中継するシステムです。

全銀ネット周辺のシステム連携イメージ

今回はこのシステムの一部で障害が発生し、一部の銀行間での振込ができない障害となってしまいました。

【障害が発生して感じたこと】
IT業界で仕事している人なら同じことを考えるかもしれませんが、まずはハード、ソフトのどちらのシステム障害だったのかを考えるでしょう。その次にハード、ソフトそれぞれのケースで深掘りします。

ハードの場合は次の3つが考えられるかと思います。
①システムの老朽化、②性能不足、③システム移行orアップデートミス
①の場合は機器を入れ替えないケースなどで発生します。よくあるのがレジの仕組みを変えたくないからWindowsXPを使い続けているケースなどです。②の場合はシステムの限界値を超えてしまう場合です。10年以上も前の話ですが東日本大震災の時に寄付金などの振込が大量発生し、みずほ銀行がシステムの性能不足で障害が発生してしまいました。詳細記事はこちらです。
③の場合は新システムの導入やアップデート時に発生する障害です。こちらは開発時に十分テストができなかった場合が多いです。

ソフトの場合は次の2つが考えられるかと思います。
①潜在バグ、②システム移行orアップデートミス
①の場合は長期に渡って使われてこなかった不具合のあるプログラムが発動した場合です。約25年前の話になりますが、1999年から2000年に切り替わるときにそのようなプログラムがあるのではと心配されておりました。
②の場合はハードと理由は同じですが、十分なテストができておらず設定等が誤っていた状態で本番移行してしまった場合に発生してしまいます。

さて今回の障害の原因はシステムを入れ替えた際に中継コンピュータ(RC)のメモリ不足だったと日経の記事に書いてあったのでソフトの②に該当します。メモリ不足とは例えば自分が数字を暗記するときに5桁までは覚えられるけど10桁になると覚えられない事象です。成人の脳のメモリの限界は5~9桁だそうです。コンピュータでも同じで限界を超えると処理しきれなくなってしまい今回のような障害が発生してしまいます。

ではなぜメモリ不足が発生してしまったのかは今後追及されると思いますが、記事としてはこちらで終えようと思います。

次回は私が金融業界から製造業界へシフトしたのか、学生の方やIT系に転職を考えている方向けに別で記事を書こうかなと思います。最後まで記事を読んでいただいた方、ありがとうございました!


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