算命学余話 #U79「過剰予防に走らせたもの」/バックナンバー
前回の余話#U78を少し引っ張って、人間の伝達欲求について思考を遊ばせてみます。当ブログの読者にも視聴者が多い「西部ゼミ」で西部邁氏がこんなふうなことを言っていました。「自分は無資産家庭の生まれで親から受け継いだ財産など皆無だが、それでも世襲を否定するということは同時にその文化を否定することだと思う」。世襲には極端な富や権力の偏りなど弊害もあるけれど、そうした極端な偏りをある程度解消できるなら、歴史を背負った文化の継承という意味で世襲は大いに役立っているというわけです。