2024年函館2歳S(G3)予想
基本情報
函館芝1200mで行われる2歳限定重賞。
Bコース3日目での開催。
レース分析
このレースに限らず2歳戦はキャリアが浅く判断材料が少ない。最近は6月にデビューして2戦目がアルテミスSや東スポ杯などの秋の府中というケースも目立ち、ますます悩まされる。
そんな中新馬戦が始まって間もない頃に行われるこの世代初の重賞についてじっくりと分析したい。
まずは例年のラップを。
23年 重
1:11.7
12.2-10.9-11.6-12.0-12.3-12.7
34.7-37.0
22年 稍重
1:11.8
12.3-10.7-11.5-11.9-12.3-13.1
34.5-37.3
21年 良
1:09.9
11.9-10.4-11.4-12.0-11.9-12.3
33.7-36.2
ここ2年が渋った馬場の開催なのでわかりにくいが良馬場だけに絞っても実は例年そんなに時計が速くない。出走馬のうちもっと速い時計で勝ち上っている馬も珍しくないくらい。開催時期を考えると仕方のないことで、函館最終週でやる上に雨が降りがち。対して函館で勝ってここに出る馬はどれだけ間隔が詰まっても2週間前で、ほとんどは開幕間もない綺麗な馬場を走っている。こうなると新馬の時計はそんなに信用ならず、全くの別競技になる可能性が高い。
ではどの面から予想すべきかを考えると、やはり重賞特有の速いペースだろう。2F目は大体10.7秒を切るくらいの速いラップが刻まれて、最後3Fが36秒以上を要する上がりのかかるレースになりやすい。まだ体の出来上がっていない2歳馬が前半競っていくと当然こうなってしまう。となるとポイントは浅いキャリアでも速いペースを経験した馬と、速い上がりを使える馬。あとは外差しが決まっていることを考えるとあんまり内で揉まれない方がいい。
3 リリーフィールドに期待したい。デビュー戦はダート1000mだけど勝ち時計59.0は破格。前半35.1もダートにしては速くて、重賞ペースでも対応できそう。馬場もそれほど時計が出るというわけではなかったのに逃げて上がり35.7ならパワーも十分。モズアスコットにアグネスタキオンなら芝がからっきしなんてことはないはず。懸念点は逃げて勝ったことと枠。内で控える競馬をちゃんとやれるか。こんなこと言いだすとどの馬も大体そうなんだが…。逃げはおそらく最内の1 エンドレスサマーと和生がさせてくれない。多分逃げ切りあるならこの馬。2013年の函館2歳Sを勝ったクリスマスが似たような新馬だったからなくはない。
逃げ勝ち続きになるが9 ヴーレヴーも頭候補。新馬で前半34.1を作ってレース適性は十分示せている。最後伸びる脚が残っていたわけじゃないのがちょっと怖いが。まあサトノクラウンにそこまで求められない。
6 ヒデノブルースカイもテンは速かったが開幕日で減量で逃げ。ちょっと条件揃い過ぎてて信用はできない。あんまり前走逃げばっかり買うのも…。まだ新種牡馬でよくわかってないことも多いけどナダル産駒があんまりこういう馬場をこなせるイメージがない。それに比べると5 ニシノラヴァンダはもうちょっと不利な条件でこなせていた。競馬が器用なタイプでどういう枠でもこなせそう。ただちょっと馬格が足りないし重賞のタケゾーにそこまで信頼が置けない。
あと外枠から13 エメラヴィ。本音を言うと勝ち時計はもうちょっと欲しかったけど内容としては上出来。血統的に時計のかかる馬場は歓迎なのであとは速いペースを外で回して対応できるか。武史のエスコートを信じる。その外14 ヤンキーバローズはちょっとスローすぎ。これならまだ11 シュードタキライトの方が可能性はあるが、2戦経験した1200mは両方とも70.0秒で走破してるからもう少し縮める必要はある。あとドスローだったけど母父カナロアで速いペースをこなせるなら10 カルプスペルシュも。
問題は7 サトノカルナバル。確かに全兄ジャスティンスカイはスプリントにシフトしてきているけど新馬のパフォーマンス自体は距離延長してこそという感じ。能力は間違いなくあるだけに、こんな向き不向きがはっきり出るレースを選ばずとも…というのが正直なところ。佐々木君は応援したいが馬券は様子見か。
買い目
馬連
9-3,5,7,10,13
外回すのがそんなに悪くなさそうなのでヴーレヴーから。このオッズならサトノカルナバルは入れていい
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