2024/6/22,23新馬戦振り返り
概要
新馬戦のタイム、ラップ、実際のレース映像を交えて振り返りを行います。
講評は1~3着馬と、その他特筆すべき馬について記載しています。
馬名の隣の数字は順に「コーナー通過順」「上がり3F」です
1着馬にはそれぞれ以下の区分で判定をつけています。
ホープフルSまでの2歳戦のおともにどうぞ。
A: 重賞で積極的に買いたい
B: 重賞で相手なら。OP戦などでも買う。
C: OPの相手や平場1勝クラスなど
D: 現状成長待ち
※予想に繋げるという観点上内容によっては辛口になっています。悪しからず。
6月22日
函館5R 芝1200m
1:09.7
12.6 - 11.2 - 11.8 - 11.6 - 11.0 - 11.5
35.6-34.1
講評
開催が進んで時計がかかるようになったことを考えるとまずまずの全体時計。ただ前半35.6はゆったりしすぎで、新馬より速いペースになりがちな未勝利戦では対応力がカギになるか。その分後半は速い時計が出て、34.1は2012年からの集計で1位タイ。そこまで前につけなくてもいい開催後半の函館未勝利が面白そう。
1着 カルプスペルシュ 4-4 33.8
評価 A
スタートで外に大きく寄れたが矯正され内へ。前に馬を置いて、前進気勢見せながらも我慢しての周回。直線中々進路がとれなかったが、ラパンチュールに右鞭が入って外側に出るのを見逃さなかった鞍上がしっかりエスコートし差し切り(ただし斜行で戒告)。上がり33.8は驚異的。今年は小倉2歳Sが中京開催なのでそこで見たい。逆に函館2歳Sはこういう速い上がりの馬が人気して大敗するので割引か。
2着 ポッドベイダー 2-2 34.1
最後入れもあってスタートが決まった。逃げたミッドナイトゲイルを半馬身行かせて追走。まだ首の使い方が幼く精神的には成長待ち。それでも最後決め手を見せてるので未勝利脱出は十分チャンスあり。
3着 ミッドナイトゲイル 1-1 34.2
こちらもスタート良く決め逃げた。抑えられたこともあって見た目には競られた割にスローペース。最後もよく粘って差のない決着。次走も減量騎手なら狙いたい。
4着 ラパンチュール 2-3 34.2
今日は道中かかってしまったのが痛かった。位置取りと上がりを考えると上位馬と差のない競馬はやれているので、次回評価。
5着 ソレイケドンチャン 4-5 34.4
未勝利勝ちまではどうかというところだが拾っても面白いのではないか。舌を出して遊びながら、まだ子供っぽすぎるが最後しっかり追い上げてきているのは〇。
京都5R 芝1400m
1:23.5
12.7 - 12.1 - 12.5 - 12.1 - 11.4 - 11.5 - 11.2
37.3-34.1
講評
新馬でもなかなか見ないスロー戦。前半37.3は2012年からの集計で2番目に遅い。その分上がり34.1は同集計期間最速タイと極端な内容だった。差してきた馬を評価したい。
1着 ラプラーニュ 4-3 33.9
評価 C
しっかり出て先団馬群に入れたがスローペースもあってしっかり引っかかった。それでも落ち着くと外の先団を回って直線では綺麗なところを通り、アーリントンロウの追撃をしのいだ。道中も荒れた部分は避けて走れており、通ったコースで恵まれた分もあったか。ピッチのゆったりしたタイプなので大きいコースで見たい。
2着 アーリントンロウ 7-5 33.7
最内枠で馬群に包まれながらの追走。ペースアップして馬群がばらけたところで徐々に外に持ち出し、直線で大外からしっかり伸びた。いい内容だが、前半ペースを考えると最後33.7はやや不満。距離短縮で見たい。
3着 モンテディアーナ 4-5 33.9
ゲートはやや遅れ、テンション高いまま馬群に包まれて追走。直線通ったコースは外に比べてやや悪く、その分が勝ち負けに響いたか。逆に言えばそんな馬場を通っても上位に来るだけのパワーがある。ドレフォン産駒なのでダート変わりが楽しみ。
5着 ネーヴェフレスカ 7-8 33.8
道中最内でじっくり我慢してたがコーナーで徐々に外に持ち出して最後いい脚で伸びた。いい上がりは使えているし操縦性も高いので戦績は安定しそう。
6着 ヤングソルジャー 9-9 33.7
荒れた最内を通ったのがすべて。それで上がり1位タイを出しているのは好評価。こちらもダート替わりが楽しみ
東京5R 芝1800m
1:49.7
12.9 - 12.1 - 12.7 - 13.0 - 12.6 - 12.6 - 11.4 - 11.2 - 11.2
37.7-33.8
講評
前半ゆっくり進んで最後の直線で勝負するいかにもな新馬戦ラップ。この日のメインである江の島S(3勝)が1:46.1を逃げ切りで出していたことを考えるともう少し時計は欲しかった。ラスト11.4-11.2-11.2も道中しっかり溜めた結果で高い評価はつけづらい。
1着 モンドデラモーレ 2-3-4 33.5
評価 D
内が皆控えたことから先団内をキープ。スローながらじっと我慢して追走したのはプラス。最後の直線はしっかり追われたところから加速。丁寧にレース運びをやり切った。ただこれだけだといまいち強みは見えない。速い上がりは使えているが…。
2着 ワンモアスマイル 2-2-2 33.9
内容的にはモンドデラモーレとほぼ同じ。外を回って前に馬を置けない分少しかかっていたがペースも考えると仕方ないか。このペースをこの位置で33.9は稍重といえど物足りないので勝ち上がるにはワンパンチ欲しい。
3着 スワローシチー 10-10-10 33.3
出がそこまでよくなかったのと外枠もあって後方の馬群真ん中に取り付けて待機。スローペースにイライラするしぐさも見せた。直線外に出して追われたが度々逆らうようなそぶりも見せ、乗り難しさを感じる。精神面の成長長が欲しい。
4着 ソロモン 4-3-3 34.0
外側でしっかり折り合う良い競馬を見せたが最後キレ負け。東京のような直線長いコースでは厳しいか。直近なら中京、もう少し待つなら中山で買いたい。全姉のメイケイエールも速い上がりで勝つタイプではなかった。タフな条件で。
東京6R 芝1400m
1:23.6
12.8 - 11.2 - 12.5 - 12.8 - 11.6 - 11.1 - 11.6
36.5-34.3
講評
このコースにしては中盤が緩んで直線での勝負になった。最後2Fは勝ったサトノカルナバルが7馬身離して作ったペースなので2着以下は更に時計がかかっている。勝ち馬は強いが全体のレースレベルには疑問。
1着 サトノカルナバル 5-4 34.0
評価 A
スタート良かったが他の馬を行かせて中団待機。気性的な怪しさも見せず大人しく追走した。直線に入って終われると一気に伸び7馬身差の楽勝。最後は持ったままで流していたのでしっかり追えばさらに時計を縮めたと思われる。距離はもう少し伸ばしても大丈夫。2戦目はサウジRCが有力だろうが、頭でも信頼したい。
2着 デアマトローナ 3-4 35.2
最内枠を活かしてスローの先団内。直線は中々進路をとれなかったが前が開いたときに伸びて2着。前半考えると上がりはかかりすぎで、次走は買いづらい。
2着(同着) ニシノコイブミ 6-6 35.0
インの後方にいて直線で外に出そうとしたが進路を阻まれた。仕方なく最内に戻って伸びての2着。器用に動いて操縦性が高いがやはり末脚が物足りない。買い時が難しい。
6月23日
函館5R 芝1200m
1:09.8
12.5 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.5 - 12.0
34.9-34.9
講評
前日同コースの新馬戦とほぼ同じタイムだが、5頭立てながら中盤全く緩まずのサバイバル戦でまるで様相が違った。その分ラストは時計がかかったが、本音を言えばもう少し出てほしかった。
1着 ヤンキーバローズ 3-2 34.7
評価 B
外を通りながら先行馬を見ての追走。いかにも前進気勢が強い短距離馬という感じで走っていたが流れた分もあって我慢は効いた。3-4コーナーで早めに進出し、内のティピティーナを抑えつけた。いい内容だがこの日の馬場を考えるともう少し末脚出ていても…という印象。とはいえ基本は抑えているので2歳戦での信頼度は高い。
2着 ティピティーナ 1-1 35.1
スタート良くそのままハナ。やや速いペースでの逃げ。最後もよく抵抗したがヤンキーバローズの決め手に屈した。未勝利脱出は微妙。
3着 ブリッツアロング 5-5 35.0
スタートは良かったが他の馬が行った分最後方に控える形。しっかり脚を溜めて最後伸びてきたが逃げたティピティーナと0.1しか変わらず。差してきたのも4,5着の2頭が止まったからといった方が正しく評価しづらい。
京都5R 芝1800m
1:52.1
13.0 - 11.5 - 13.2 - 13.5 - 13.3 - 13.0 - 11.8 - 11.5 - 11.3
37.7-34.6
講評
毎年西の有力馬がデビューする宝塚記念デーの1800m戦。除外と取り消しで8頭立てになった分最初の競り合いが激しくならずペースは緩んだが、最後11.8-11.5-11.3は良い内容。重馬場の分着差は適性の分も出ており、離された組も悲観する必要はなさそう。
1着 エリキング 5-3 34.3
評価 A
スタートまずまずで後ろ目につけていたが、坂の下りで加速してポジションを上げ直線でしっかり伸びた。ピッチが速くてストライドもしっかりした良いフォーム。この血統も馬場に合った。次は重賞になるだろうが、期待できる。
2着 サラコスティ 8-6 34.3
向こう正面で掛かってしまい、ポジションを下げざるを得なかったのが痛かった。直線ではエリキングと同じ脚を使えているし重馬場も苦にしていなかったので、負けたのは完全にここ。逆に言えば一回使って競馬を覚えてくれたなら次走は勝ち切れる。
3着 シーク 3-3 34.9
スタート良く自分からポジションを取りに行けたのは〇。末脚もしっかり使えていたので、着差ほど上位とは離れていない。良馬場ならパフォーマンス上げてくれるはず。
東京5R 芝1600m
1:39.9
13.6 - 12.5 - 13.1 - 13.2 - 13.0 - 12.2 - 11.4 - 10.9
39.2-34.5
講評
稍重では滅多に見ないスローペースと遅い時計。差してきた組を次回上げたい。ラスト加速しながら10.9を出したのは評価ポイントか。
1着 ジョリレーヌ 7-6 33.9
評価 B
まずまずのスタートで馬群の中へ。外から数頭前に行ったところでペースが落ちたのもあってかかりながらの追走。直線で大外に出すとしっかり追い込んで逃げ粘ったナクライトを差し切った。この差し切りはしっかり評価したい。気性的にもマイルの方がよさそうで、次走はほぼ確実にペースが上がる分テンションが高くなるのも抑えられるのでは。
2着 ナクライト 1-1 34.6
減量貰ってこのペースなら粘って当然といった感じで特筆すべき点がない。しばらく買うタイミングは来ないと思われる。
3着 ボンヌソワレ 4-5 34.4
ゲートを出てすぐにかかっており馬群に取り付けてもなかなか落ち着かず。まだまだ気性が子供。直線は外ではなく荒れてないギリギリのところを突いて3着に粘った。レイデオロの牝馬らしく馬格がないので成長必須。未勝利脱出は相手次第か。
4着 ヴァルキリーバース 7-10 34.2
こちらも馬群の中で落ち着かないしぐさ。いい脚で追い込めているので未勝利の相手に。
8着 ディペンダブル 13-13 34.3
道中最後方だったのを取り返すように荒れた最内を使ったが全く伸びず。ロスがない分上がりはそこそこ速めに出ている。綺麗な馬場なら巻き返しあり。
以上
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