2024/8/10,11新馬戦振り返り

概要

新馬戦のタイム、ラップ、実際のレース映像を交えて振り返りを行います。
講評は1~3着馬と、その他特筆すべき馬について記載しています。
馬名の隣の数字は順に「コーナー通過順」「上がり3F」です
1着馬にはそれぞれ以下の区分で判定をつけています。
ホープフルSまでの2歳戦のおともにどうぞ。
 A: 重賞で積極的に買いたい
 B: 重賞で相手なら。OP戦などでも買う。
 C: OPの相手や平場1勝クラスなど
 D: 現状成長待ち
※予想に繋げるという観点上内容によっては辛口になっています。悪しからず。


8月10日

新潟5R 芝1800m

1:47.8
12.8 - 11.3 - 12.0 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 11.7
36.1-34.7
講評
高速馬場もあり非常に速い時計で2012年以降ではイクイノックス、カンティアーモに次ぐ3位。この時計が出るのを裏付けるように、最も緩んだのが4F目の12.6であとは12.5を下回るずっと速いラップ。追走に苦労する馬も多かったがその中で下位着順でもしっかり末脚を伸ばした馬は今後要注意。

1着 ジーティーマン 2-2 34.1
評価 B
スタート良かったがかかりながら。それでもポジション落とさなかったのが勝ちにつながった。フットワークはパワフルで素質を感じさせる。最後もいい伸び脚で追撃をしのぎ切った。間違いなく能力はあるので気性面要注意。戸崎継続歓迎。

2着 エデルクローネ 9-8 33.6
好スタートだが前は追いかけず下げた位置。頭を上げようとするなどまだ子供っぽいが鞍上には素直に従った。3-4コーナーでは内に切り込んで直線で外に出すと勢い良く伸びた。直線よそ見をするなど最後はとらえきれなかったが素質はあるので次勝ち上れる。

3着 スペシャルバニー 1-1 35.0
好スタートでハナを切ってその勢いのまま押し粘った。それほど溜めた流れではないが粘れているあたりある程度力はあるが後ろの差してきた組の方が評価は高い。

新潟6R 芝1400m

1:22.3
12.5 - 10.8 - 11.4 - 11.9 - 12.2 - 11.6 - 11.9
34.7-35.7
講評
5Rに続きこちらも速い時計。緩む箇所がほとんどなく外を回した組は辛い。12.2-11.6と終盤で加速ラップになったが前半が競った分差し馬もそれほど辛くはならなかった。外後の馬を次走見直し。

1着 セナマリン 3-3 35.3
評価 B
内から好スタート。行きたがるのを抑えて先団内でじっくり溜める競馬。直線ほとんど追わずに逃げ馬をとらえるとあとはそのまま突き放して強い内容。馬格も相まって力強い印象があり素質十分。ある程度パワーがいる馬場では評価を上げたい。内を回った分は恵まれ。

2着 シルフレイ 7-6 35.8
まずまず出て先団を後ろから見る形。動きが硬く推進力が出ないような走り方は割引。最後はしっかり伸びてきたが外々を回したロスが大きかった。勝ち上がりはありそう。

3着 ラトルシェ 1-1 36.5
好スタート。最初3Fはハナ争いをして速いラップになってしまった。コーナーに差し掛かって落ち着けたが脚は残っておらず、よく粘ったが2頭に差された。もっと楽に逃げられたら着順は1つ上がっていたように思える。とはいえ前半速い競馬をできたのはプラスなので距離短縮で勝ち上がり期待。


中京5R 芝1200m

1:09.2
12.3 - 11.2 - 12.0 - 11.5 - 11.0 - 11.2
35.5-33.7
講評
あまり新馬では行われない条件。馬場の速さを考えると全体時計やラップには不満。前半35.5はかなり緩く、12.0でがっつり緩んで前有利。差してきた馬を次走上げたいが着差が着差だけに評価しづらい。

1着 エイシンワンド 2-2 33.5
評価 C
まずまずのスタートだったが外枠から積極的に前。前進気勢が強くかなりかかりながらの追走だった。直線もちぐはぐな走り方で安定しないがそのまま差し切った。ある程度力はあるがこの先買うには不安な馬。

2着 クラスペディア 1-1 33.9
好スタートを切ってハナを奪いに行った。サッと逃げるとそのままペースを緩めて楽な体勢。直線粘るも嫌がるようなそぶりで気性に課題あり。勝ち上がりは微妙。

3着 ハイファイスピード 10-9 34.1
出は良くなくそのまま後ろ。馬群で他の馬に絡みに行くなど子供っぽい。最後は5番手内の馬が止まったのをしっかりとらえたが前2頭とは離された。よく捕らえたが上がりがかかりすぎ。買うタイミングはなさそう。

札幌5R 芝1500m

1:29.7
6.8 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 11.5 - 11.7
30.7-34.9
講評
札幌らしく中緩みしない平坦なラップで時計もかなり速い。その割に11.7-11.5-11.7と最後大きく緩まなかったのは評価したい。全体的に追走力が求められるラップで、ついていけなかった馬は距離延長などの緩いペース想定で見直し。

1着 クリノメイ 3-2-3 34.8
評価 B
好スタートだったが掛かって抑えて前を追いかけず3番手。収まった後もまたぶり返すそぶりを見せており気性難。直線外から仕掛けるとよく脚を伸ばして競り勝った。重賞までは家賃が高いがききょうS,もみじSあたりで買いたい。

2着 ウォーターエアリー 7-6-4 34.4
ゲート出ず最後方。幸い少頭数なので変に馬群に包まれることはなかった。3-4コーナーで動かすといやはっていたが直線でしっかり伸びてきた。出遅れは今後癖になりそうだがそれを差し引けばいい内容で勝ち上がり期待。

3着 レーヌマロン 4-4-4 35.0
好スタートだが抑えられながら。かなり長い間首を上げながら走っていた。直線も頭の高さは変わらなかったが差し脚はよくしっかり伸びた。実力を感じさせる内容。気性的に怖いがこの距離よりは1800mあたりの方がよさそう。

8月11日

新潟5R 芝1600m

1:35.8
12.3 - 11.0 - 12.0 - 12.7 - 12.7 - 12.0 - 11.2 - 11.9
35.3-35.1
講評
逃げたブルドッグキングが引っ掛かった上ニシノルアノーヴァが競りかけて2F11.0と速いペースになった。その後12.7-12.7で緩んだが先行争いの分をカバーできるほどではなく前不利。最後も11.2-11.9と前が止まったところを差し馬が捉えている。差してきた組はやや恵まれ感ありで次走注意。

1着 マスカレードボール 10-10 34.4
評価 C
スタートあまり出ずその後もテンの脚が出なかった。まだ成長途上で先行力はなさそう。トモがしっかりしてきてから。直線入ったところで早めに外の進路を確保するとジワジワ伸びた。が、完全によそ見しながら。今日は能力だけで勝った印象。心身ともに成長が欲しい。

2着 マイネルチケット 3-3 35.1
スタート良く出て、外枠から逃げ争いの2頭を見るように追走。直線で追われてからの反応はよく最後まで脚を伸ばした。勝ち上がりはありそうだがすんなりではなさそう。こういう競馬ができるのは後々活きてくる。

3着 アユツリー 8-8 34.8
好スタートだったがすぐにかかり、なだめるうちにポジションが下がった。落ち着いた後もギリギリな感じ。直線馬群が密集しており進路がなかったが内が空いたところからスルッと抜けて3着確保。差し有利ラップを考えると4着ココアミュレットのほうがよかったか。

中京5R 芝2000m

2:04.2
12.9 - 11.7 - 13.3 - 13.0 - 13.2 - 13.0 - 13.1 - 12.2 - 10.9 - 10.9
37.9-34.0
講評
全体時計は遅めだが前半37.9はどちらかというと競った方。間13.0-13.2-13.0と緩むのはこの路線らしいが、ラスト10.9-10.9は圧巻で、これに匹敵するのはワグネリアン(ラスト11.2-10.9-11.0)、ステイフーリッシュ(ラスト11.7-11.1-11.3)あたりか。勝ち馬は良いが先行組のレベルは怪しい。

1着 カムニャック 8-7-6-4 33.6
評価 A
好スタートだがポジションは下げた。おそらく教育目的。道中かなり他馬を気にする様子を見せていたが落ち着くと3コーナーから動き始め、外から一気の伸び脚で突き放した。フットワークの大きさが目立ち府中で見たい。アルテミスSはペース次第。

2着 ルージュシークエル 9-9-8-7 33.9
出遅れて最後方。道中もポジションは上げず完全に直線だけの勝負。流石にじっくり溜めた分速い上がりを使えたがカムニャックには届かず。前の止まらない馬場では怖いがそれ以外なら相手くらいには。スワーヴ産駒で早めの勝ち上がりが欲しい。

2着(同) ホウオウレイヴン 3-3-4-4 34.2
ルージュシークエルとは同着だがこちらは緩い流れを前で処理できかなり展開利があった。道中もスローを嫌ったようなしぐさで勝ち上がりがあるかと言われると…。

札幌5R 芝1800m

1:49.3
12.8 - 12.3 - 12.3 - 11.5 - 11.7 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 12.1
37.4-36.4
講評
高速馬場の恩恵もあり速い時計。レコードこそキングスコールが塗り替えたが、2012年以降1:50.0切りが出ていなかったことを考えるとこの一戦も高速決着。内容はスパイウェアの大逃げで、ついて行ったアースグレーザー以外はもっと遅いラップ。上位組は時計勝負で買える。

1着 マテンロウサン 5-5-3-3 35.2
評価 B
アオって遅れたがテンの脚はついた。外を回りながらじっくり溜めて1000m通過は62秒を切るか切らないかくらい。3コーナーからムチが入って促されたがそれほどギアチェンジした感じはなし。それでも前が止まったのをしっかりとらえきった。時計勝負ができることが分かったのは収穫。逃げ馬がいるときのサウジRCなんかよさそう。

2着 バントック 3-3-3-5 35.7
好スタートで好ポジション。ちょっとテンション高めの追走だが許容範囲内。仕掛けが遅れた分ポジションを捨てて外から回すことになったが良い脚で伸びた。こちらも速い馬場で見たい。

3着 アースグレーザー 2-2-2-2 37.1
スタート良かったがかかってしまい、その後も引くに引けず大逃げに付き合う形。それでも3着には残せているので実力はある。もう少し抑えられたら着順一つ上げられたのではという気も。気性が気性だけにマイルあたりで見たい気もするが今日の流れ自体は速くなく、数戦経験して将来的にという方がよさそう。


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