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「ハンサムな彼女」に憧れて

あっという間に4月になったね!もう2019年も四分の一すぎちゃったなんてびっくりだよね。
新元号も発表されたし、なんだか確実に時代が流れていることを感じる毎日です。

寒い日が続くと、もう常夏の国に行きたい!とか思うけれど、確かに四季があることで半強制的に気持ちが切り替わることは、日本のいいところの一つかもしれないね。

ジェーンスーさんの本、私も2冊くらい読んだことある。視点が面白いよね!

「ピンクが着れない」っていうエッセイ、あすかと同じように私も読んだとき、確かにそういう風に感じる女性もいるんだなぁ、と思った気がする。

そういえば私たちが子どもの頃って、今よりずっと、黒とブルーは男の子の色、赤とピンクは女の子の色、って明確に分けられてたことを思い出したよ。
(ランドセルも今みたいにカラフルじゃなくて、赤と黒しかなかったしね)

私は子どものときから今の歳になっても、ピンクは自分にとってのベーシックカラーと言えるくらいずっと身近な色だから、そこに抵抗は全然感じていなかったけれど、今考えればピンクが苦手な女の子がいるのはごく普通のことだよね。

私、一時期、ほんの一瞬だけLaLa Beginっていう雑誌の編集部に在籍していたことがあって、すぐ異動になって何も残せなかったんだけど、
男性誌のBeginの派生媒体で、女性誌の甘さが苦手な女性向けのモノ雑誌だから、それこそジェーンスーさんのピンクが着れないタイプの女性が読者層だったのね。

載ってるモノの背景とかがマニアックなほど説明してあるから、すごくおもしろい雑誌なんだけど、その編集部に異動したとき、正直自分がここで果たしてやっていけるかどうか、自信がなかったことも事実で。
というのは、世の中にはきれいな色とか華やかなデザインの服や靴やバッグがこんなにもたくさん溢れているのに、そこをあえて外すマインドが、私には経験したことのない世界だったから。
(知らないブランドばかりで、それまで自分は結構服とか好きなタイプだと思ってたけど、そこでも自信をなくした...笑)

異動が決まった後、最後に参加した編集会議で、何気なく出した「ボーイな女のなんとか」っていう企画のタイトルを編集長が気に入ってくれて、部署異動したあとも「ボーイな女」をキャッチコピー的に使ってくれて、それはすごく嬉しかったんだけど、
ボーイな女っていう言葉は、女ど真ん中で生きてきた私なりに、ピンクが着れない女性たちを精一杯理解したくて、彼女たちの存在やマインドをなんとか言語化したくて自分の中から出てきた言葉なんだ。

小学生の頃、私はりぼんっ子だったんだけど、(あすかはりぼんとかなかよし読んでた?)その時一番好きだったのが「ハンサムな彼女」っていうマンガで、実はボーイな女はハンサムな彼女が元ネタなの。
ハンサムな彼女は、大人になった今でも、自分の理想の女性像を表す言葉だと思ってる。

あすかが最近気になっているというAnna October 、斬新な色遣いやデザインだけど、品があってすっごく素敵だね!
こういう服は、ちゃんと自分のキャラクターが確立している、自立した大人の女性じゃないと着こなせないなと思った!
誰でも似合うんじゃなくて、内面もスタイルも服に試されるような感じ。
媚びない女性像が透けて見えて、すごくかっこいいなぁ、と思ったよ。まさにハンサムな彼女だね。

私が素敵だなぁと思うブランドはベタだけど、掃除機のマキタとか、femmeっていう韓国のスキンケアブランドとか、rms beautyとか、ロンハーマンのレディースのセレクトとか、ちょこっと発信のお手伝いをさせてもらっているSHE Tokyoとか。
消費者に迎合するよりは、私たちはこれでいきますっていう自信を感じられるところが、どのブランドにも共通していて素敵だよね。
エルメスとか虎屋とかにもそういうかっこよさを感じる。
あすかが書いてた、その辺のシロウトの意見を何万人集めたってそういうものは作れない、という言葉に集約されていると思うよ、ほんとに。

その流れで、次回は洗剤とか消費材のパッケージ問題について語ろう!
シンガポールの洗剤とかのパッケージデザインは、日本に比べて洗練されていたりする?

#エッセイ #往復書簡 #ファッション #編集者

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