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40代のバッグは布トートくらいがちょうどいいのかもしれない

私は服は何着しか持たないとか、部屋に全然モノがない部屋を目指しているわけではないけれど、最近また自分の持ち物を精査して手放す作業にハマっている。
今朝は10年以上使っていた、ベッドルームに置いていた収納棚を手放すことにした。朝起きて部屋を見回してふと、「もうなくても大丈夫なんじゃないか?」と思ったから。
いろんな場所の物を整理していくうちに、少しずつ収納スペースに空きができてきたので、試しにこの棚の中に入れていたもの(マスク、薬、トラベルグッズ、カイロなど)を移動してみたら、難なく収まった。

ひとまず棚を玄関に持ち運び、改めてベッドルームを見渡してみると、この部屋は二面採光だったことに気づいた。こんなに光が入る部屋だったんだな。気の流れみたいなものもよくなったような気がして、気持ちよかった。

物を手放していく中で気づいたことは、今の自分に不要なものを手放すこと=自分の思い込みを外していく作業なんじゃないか、ということ。

私は「これが普通、これは絶対必要、みんな持ってる、常識的には」などと、無意識のうちにたくさんの思い込みを身に纏っていて、衣のいっぱい付いたエビフライみたいになっていたのかもしれない。もはやほとんど衣で、エビはどこ?みたいな。

思い込みという分厚い衣を少しずつ外していくと、少しずつ身も心も軽くなるような感覚になる。今朝のベッドルームのように、風通しがよくなるような。


そういえば、外出するときに持つバッグも、自然と変わってきた。私は大小合わせて10個ぐらいのバッグを持っているけれど(今のところ全部気に入っているのでどれも手放すつもりはない)、最近一番使っているのは、こちらの布製のバッグ。

数年前の「ダブルファンタジー展」のグッズ売り場で買ったトートバッグ。モノトーン多めの私の服には合いやすいし、軽くて丈夫なのでとても便利。

30代半ばまでは割と本気で「40歳の誕生日にはケリーバッグを買う!」なんて思っていたけれど、41歳の今は数千円の布バッグで十分満足することになるなんて。布バッグ一つで出かけるなんて近所のスーパーやトレーニングに行くとき以外はありえなくて、必ずレザーなどのちゃんとしたバッグを持つようにしていたけれど、自分の価値観が気づいたらナチュラルに変わっていて面白いなと思った。

持ち物を精査していくと、必然的に結構質のいいものが残る。無造作に着ているコートは上質なカシミヤ100%のものだったり、イヤリングはTASAKIのパール、腕時計は20代のときに母が買ってくれたタンクフランセーズ。なのでバッグはむしろ布バッグくらいが気負いすぎずちょうどいいのかもしれない。



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