#45 それは何のためにやる仕事?
新しい会社に入ってから、パワーポイントで資料を作って社内向けに提案(発表)をするという機会が増えてきました。
以前は理学療法士やトレーナーとして現場に出ることが多かったので、会社に向けて提案資料を作るという機会はあまり多くありませんでした。
慣れない中での悩みとして、「納得のいく資料(スライド)ができるのがいつも発表ギリギリになってしまう」というものがありました。
そうなってしまう要因、、
それは「”スライドを作る” という手段が目的になってしまっていた」ということでした。
はじめからなんとなく気づいてはいたんです。
大事なのは「スライドを作るという Doing の先に、チームとして何を手にしたい(Having)のか?」ということなはず。
でも、発表するからには
「カッコいい資料を作りたい」とか
「立派なプレゼンをしないといけない」とか
思ってしまうわけです(笑)
もちろん、それも悪くないし大事なことだと思うのですが、
それだけが目的になってしまっていると、
時間ばかりかかってしまって結局あまり伝わらなかった。
という不完全燃焼な感じに終わってしまうことも多かったです。
そこで、「意識を Having(発表した先に何を手にしたいのか?)に戻そう!」と心がけてやってみることに。
具体的にやったことは、
まず「チームが求めていること・解決したいことは何だっけ?」と求める結果(Having)を書き出し
次に「そのために必要な情報は何だろう?」ということを書き出すということです。
このときの ”必要な情報” は、自分の経験からきているのか、どこかで聞いたり調べたりしたものなのかを整理しておき、自分の視点でない場合はどこからインプットした情報なのかをなるべく明確にしておきました。
それから、「この情報を相手に伝わりやすくするためには、どんな順番でどこを強調して伝えればよいだろう?」ということを
自分なりに聞く人の視点に立って考えてみるということを意識しました。
そして、最後の最後、スライドのイメージを手書きでざっくりと描いた後に、
ようやくスライド作成に取りかかるようにしました。
この順番でやってみると、目的から外れることなく、
アウトプットするスライドのイメージも湧いた状態でスライド作成に取りかかれるので、
伝わらなかったということが減ったのはもちろん、
思ったよりも時間がとられて発表ギリギリになるということも少なくなりました。
さらに、(スライド作成や発表のスキルはどうであれ)自分なりには納得できる形で発表に臨めているので、
スライドや発表の内容に対していただいた意見やフィードバックをフラットに受け入れられる感じがありました。
”スライドを作る” という自分の Doing が目的になっていたときは、
スライドに対して意見されたりすると、イコール自分が否定されたという感覚になっていたような気がします。
この経験から僕は、”スキルがあるかどうか” よりも “目的に対して自分が納得できるものを作れるかどうか” の方が大事なんだということを学びました。
これからも、本当に得たいもの(Having)を意識して、何をすべきか(Doing)を考えるという順番を大切にしていきます!