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自分自身を知る⑩:天外理論、天敵と聖者の行進(後)
その後、天外さんの著書「運命のシナリオ」でいつもの”無意識層に巣くうモンスターたち“の図に元型層(アーキタイプ)が加えられた。
これを見た時、私は
「シャドーのモンスターは、自分で蓋をして無意識層に閉じ込めたネガティブな感情がモンスター化しており、それを相手に投影して相手を敵にして戦う。
では、元型層のポジティブな性質とは、人類共通で自分の中にも確かに存在しているけど、それをないものにして無意識層に閉じ込めて、それを相手に投影して、でも相手は生身の人間だから必ずネガティブな部分をもっていて……?」
とよけいに混乱した。
自分にもこういうポジティブないい所があるのだよ、と意識して認めればいいのか…?
そんなに自分を否定しなくてもいいんだよ、と…。
とややこしいことを考えて、わかったようなわからんような…。
では、「分離から統合へ」の「統合」ってなんだっけ?
「シャドーのモンスターに押し込んで蓋をしたネガティヴな部分、例えばうそつきな自分を相手に投影して、嫌悪感を抱いて、その人を悪い人と判断する。
ここで判断をやめて、私は今、うそをついたAさんに嫌悪感を抱いて、悪い奴と判断した、ととらえ直す」
「私だってときには嘘も尽くし、嫉妬もするし…、と自分のネガティヴな部分を心の底から認めることが統合です。
そうすると、もう嘘をついたAさんに嫌悪感を抱かなくなり、自分もAさん大して変わらないな、という気持ちになり、Aさんを悪い奴だと決めつけをしなくなります」
「人類目覚めへのガイドブック」(by天外伺朗)
そして、日ごろの「non-judgmental approach」と「鳥の瞑想」のワークの成果か、私はようやく、この
「どちらも要因は同じで分離である(天敵と聖者の行進、シャドーのモンスターのネガティブな投影と元型層のポジティブな投影)」
ということがわかった。
結局、「いい悪いの判断をしている」ことに変わりはない、ということだと解釈した。自分の中の無意識層に閉じ込めたネガティブな感情・思いこみ、を相手に投影して天敵を作る、その反作用としてポジティブな要素を投影して「この人は良い人、この人は立派な人」と判断する。でも相手はただの人間。
どっちもめっちゃ判断しているやん!
では、人類共通の元型と真我って、どうちゃうの?