死ぬ前に仲直り

朝ドラおむすび予告での愛子さんの言葉

「唯一人生で後悔してる、死ぬ前に仲直りしとけばよかったなぁって。」

待ちに待った愛子さんの過去が、ようやく紐解かれる！
ワクワクもしてるけど、このセリフで、心がちくっとした。

父とは疎遠になったっきり十数年経ってて、再会したのは葬式だった。
大元の原因は母親であるには違いないけど
父は、私に歩み寄ろうともしなかったし
私も父に話をしようとはしなかった。

死ぬ前に仲直り…そもそも私の場合、仲がいい父娘だったのかも
今となっては疑問が残る。
夫に軽口とはいえ、私を蔑ろにする発言をしたり
就職する時の相談とかも一切乗ろうとはしなかった。
普段から会話をよくしてたわけでもない。
ただここはうちの家族がおかしかったのかもしれん。
何でもまず母を介さないと、私は父に何か話すことも難しかった。

父は外面だけべらぼうに良く、よく家には
父の部下だって言う人たちが大勢来て、酒盛りをしてた。
その部下の人たちは酔っ払って
「お父さんは飲み代だけで家一軒建つほど使ってるって評判ですヨォ！」
なんて言って笑ってた。
家でだけでなく、どこかの繁華街にも大勢連れて
飲みに行ってたから。

その人たちにも、葬儀後に父が亡くなったことを知らせたらしいけど
里帰りをした長女と、父に手を合わせに行って聞いたら
だあれもお線香あげに来てないと、母は言ってた。
もしかしたらこの後誰か来たかもしれないけど、どうかな。
所詮会社勤めだけでの繋がりだし、そんなもんだよね。
あ〜あ。せめて飲み代に消えたお金の幾許かが
葬儀代として残ってくれてたらなぁ（唐突な愚痴w）

仲直りするほど、仲が良かったわけでもないので
未だに涙ひとつこぼれないし、なんの感情も動かないけど
聞いてみたかったことはいくつかある。
ここにはまだ書けないけども。

愛子さん、名古屋の出身なのに
阪神淡路の震災の時にも、実家に帰ろうとはしてなかったし
何か確執があるのかな…？とは思ってたけど
ここで明かされるってことは、これまで積み重ねてきた
家族だから協力するとか、話をするって陽の部分を持った米田家から
そうじゃない、そうできない家族にスポットライトが当たりそうで
今からちょっと身構えている。

もちろん、私の環境とは切り離して見て楽しむつもり。
おむすびは、どんな方向にも優しい光を当ててくれる作品だから
安心して見ていこうと思ってる。

ちなみに今生きてる母との仲直りは
一生するつもりないです。はい。