浜松注染そめプロジェクト 第1回ミーティング
去る10/21(水)、注染工場を見学したクリエイターのみなさんが鴨江アートセンターに集まって、第1回ミーティングを行いました。
このプロジェクトが目指すもの
浜松市産業振興課の杉浦さんから「浜松注染そめ」とはなんぞや、このプロジェクトの目的を説明してもらいました。
・これまで注染工場は請け仕事が中心で、自ら商品を新規開発するのが難しい。
・B to B 取引を前提とした流通・生産体制のため、消費者を対象とした小ロット、直接取引の対応が難しい。
といった、課題感を共有。
そのためには、「注染を題材とした、新たなモノやコトを生んでいくためのきっかけづくりが必要で、注染工場だけでは限界があるため、クリエイターと協働することで課題を解決していきたい」
「新商品の開発にとどまらず、新しい注染の使い方、廃材の利用、観光、マーケット支援など、自由なアイデアが生まれたらいいですねと」と話してくださいました。
とりあえずアイデアを広げてみる
参加したいと声を上げてくれたプロのクリエイターだけあって、アイデア出しも盛り上がりました。
・浜松のオリジナル柄をデザインしたら
・これまでの柄、色、生地などの見本帖を作る
・もっと気軽に注染をオーダーできるようにオンライン発注を整備しよう
・手ぬぐいサイズでなく、ハンカチサイズを面付けしたら価格が下がりそう
・ベビー用品を作って浜松市から出産祝いとしてプレゼント
・手ぬぐいでなく、体ぬぐい
・注染そめの布マスキングテープ
・通気性がいいからハンモックを作ったら などなど
世代も、職種も、バックボーンも違うから、デザイン、雑貨、建築、民藝、同人やグラフィティアートなど、いろいろな方向からアイデアが出てくるのが刺激的でした。
果たして実現できるのかというものもありますが、まずはアイデアを広げ、今後、いくつかのプロジェクトに収斂させていきます。
コロナ禍の影響もあって危機的状況にある注染そめですが、飛び出すさまざまなアイデアを前に、可能性はまだまだあるんじゃないかと期待してしまいます。
注染工場の見学後、各クリエイターがnoteに感想や気づき、アイデアなどを書いてくれました。マガジンとしてもまとめているので、良かったら見てください。
次回は職人さんをお招きし、意見をもらいながら、アイデアの実現可能性を探っていく予定です。