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AKM 泡でこわれるミズクラゲ
水槽の泡をクラゲがくらえば、肉体は裂かれる。
どの世代でも集団で食らわせられた一撃は、忘れられないダメージとなるようです。
好きで捕まったわけでもなく、本来のふるさとや移住先を奪われ、霊長類最弱の脆くて憎く哀れで放っておけない人間の住処で自分自身をおびやかされております。
他者のしゅうあくさが顔に出ていないかどうかが観察するのが私の日課だった。
どうやらしゅうあくなのは私の方だったと察することもある。
いずれ私などを追い詰めた存在が山や海で霊になっても不思議と怖くはない。
多分その方は比較的この世を諦め、憎んでいる気がしますから。
今を生きている瞬間にヒントはある。
顔色を伺うためじゃない。
この世という水槽で壊れないテープになるのか見定めるためである。
いっそ護身で刺すくらいの攻撃を持つだけにして普段は水の上で浮いていたいものです。
赤は闇になじむ。
せめて人以外の世界で、静かに溶け込み、刺胞毒を仕込みなじんでいく。
お盆の時は仲間と浮いてカメやカニに啄ばまれるだけ。
フグのように中身すら毒を持てば、突っかかってきた者にもひとあわ吹かせられる。
毒だけに。
泡を探しているのか?
既に泡をくらって穴が空いているのか?
もう蝕まれはしない。
権威の欲をこの毒で仕留めるまでは。
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アナタもどうぞ?