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心霊玉手匣constellation感想:過去のことがどうでもよくなるくらいに
※この感想はネタバレを含みます。
ネタバレ注意。
スピンオフである前日談「WONDER TRIP LOVER」、後日談「Get back」を観た当時の記憶を思い出しながら感想を記入している可能性はありますがなるべくスピンオフの感想はなしにしております。
ご不快でしたらブラウザバック。
※この世界では心霊玉手匣が世界に浸透している設定です。
行方不明探しのポスターに両角奈緒そっくりの小笠原奈緒という女性の姿が。
そしてチーム玉手匣のメンバーがその心霊玉手匣4で明かされた川へ花束。
ああ。
チーム玉手匣のなんてことのないやり取りが展開を知ってると重い。
久しぶりに観ますが本当にこの6年間考えさせることが多かったからこそ。
ここで例のアポカリプティックサウンドと光が!
全ては2001年から始まった。
さらに16年が経ち…。
はじまりは唐澤さんと両角奈緒が歩いていて、唐澤さんのでこぼこコンビのナレーションから。
心霊玉手匣其の一について。
その時の投稿者、貫井くんはまだ精神病棟にいるとのこと。
貫井さんは親近感が湧く投稿者だった。
つぎは心霊玉手匣其の二。
土保さんと押切さんについて。
ボイスメッセージ機能を持つクマのぬいぐるみは 上園さんの車にあるとのこと。
両角奈緒はスマホをいじいじ。
こういうところは年相応だなあ。
さらに心霊玉手匣3。
岡崎さんと金田くんの友情物語。
ここは唐澤さんはあまり語らず。
そして心霊玉手匣4。
萱沼さんの「行く意味なんて最初からねえんだよ!」
が痛切。
それから去っていく両角奈緒を追う唐澤さん。
一方ある投稿映像にて今回のメイン人物であるコワモテの男性が心霊玉手匣を観てる投稿者のテレビに映る両角奈緒を見て何かを感じたのか木刀をもって事務所へ向かうことに。
彼の後ろに謎の顔が現れた後に男性は何かが変わったようだ。
一方唐澤さんと両角奈緒こと小笠原まりあ。
いつもように両角奈緒(※劇中通りに呼ばせてもらいます。)の罵声と唐澤さんの賞賛をこちらは聞いていると両角奈緒はある場所へ入っていく。
英さんの話。
彼氏が田舎の大学の近くにある公園に行くとある出来事が起きる。
ホラードキュメンタリーに慣れているからかもしれませんが良い歳した人達のデート映像って何か起きるから日常と非日常の差が激しい。
彼氏の話によるとネズミ講の話が。
罵倒されて騙され、借金に元カノと成人らしいなあとか思っていたら英さんの怒りと共に石が彼氏の上から降ったという。
ここではワンダートリップラバーの話のひとつでもある「血の月曜日事件」というテロまがいの事件があったらしく、それから話さんが言うような怪事件が発生したとか。
ここでコワモテの最初の男性が。
まさか両角奈緒の性格はお母さんゆずりか…いや、これはすべてを見た後のお楽しみに。
コワモテの男性が「両角がやばいことになってる」と名も名乗らずチーム玉手匣と英さんを巻き込み、自動車を走らせる。
そして両角奈緒と唐澤さんはある新聞記者から行方不明の両角奈緒の母親を探すために手がかりを聞いていて不在と。
そしてこれまたワンダートリップラバーで活躍したAIミナに任せっきりの上園さんが両角奈緒の元へ行くように指示。
そこで両角奈緒の母親の情報を知る田鎖さんと話をする場面。
隠しカメラ目線で。
こんだけ撮られるって精神病むなんてレベルじゃない。
後に判明しますがずっと両角奈緒はマスメディアに踊らされた被害者でもあるからそこでやっと彼女に個人的とはいえ親近感がわいてくるのだ。
話を聞いていると「遺愛町」というワードが。
田鎖さんの隠しカメラと正体に気付いた両角奈緒はカメラを奪うと上園さん達の車へと場面が変わり、英さんは田鎖さんに追われていたことが判明。
そしてAIミナに。
そこで両角奈緒と唐澤さんの場面へ変わると田鎖さんの霊能力と超能力によって二人とも一時的にダウン。
起きた田鎖さんは記憶をなくし危うい存在から三人で逃げることに。
サンプラザ中野さんの曲より走ってる!!
この疾走感が本当にクセになる。
上園さんと田鎖さんが奇跡的に電話することになるも両角奈緒に変わり、正体不明の何かが自分たちを狙っていると電話で伝えた後に走り、本体を探せとミッション開始。
吐き気を抑えて唐澤さんは走る。
そこで岩澤さんは田鎖さんがなぜ両角奈緒と英さんに近づいたのか疑問が浮かび、ここで超能力についてメインの男性がたずねる。
いわゆる能力による「無意識の暴走族」だと。
ここで超能力の原因として「ダズル動画」について聞くことが出来た。
見ると錯乱、精神汚染になるだけらしいが適性があるとその動画を見たあとに「超能力」を手に入れるらしい。
上園さんはそのダズル動画を見て超能力を得た人の話を聞いたらしい。
その1人、チェンさんが中国武術と棒術を練習していた時に棒の先から光を放てる超能力をダズル動画を見て得たらしい。
超能力名:棍の魔術師
棍の先に霊術の光を集中させ放つ力。
この人好きかも。
次の1人・串岡亘さんはグループ内で浮いていたのかいじめられていたらしくネットで動画を撮られていたらしい。
いつものようにいじめられていた時、相手の影を操る力を手に入れたらしい。
その動画も流れている。
似たような境遇の唐澤さんは笑顔で共感している。
超能力名はバイスタンダー。
周囲の霊体を意のままに操り相手の動きを封じ込める
メインの男性曰くダズル動画は「カギ」であり、全ての人間では無いが眠っている能力を引き出すらしい。
岩澤さんいわく血の月曜日による無意識の暴走かもしれないとのこと。
英さんの超能力はファフロツキーズ。
半径数メートル以内に石の雨を降らすことが判明。
ちなみにコントロールすれば大丈夫らしいのですが スピンオフのゲット・バックでは…。
その話は今回ふせます。
面白い展開になってきた。
そしてチェンさん、串岡さんは行方不明で連絡がつかず、最初の能力者の1人である岡崎律さんへつながる。
ここで岡崎さんを探している金田さんの場面へ。
相変わらず友情に熱い人だ。
友達に欲しいぜ金田さん。
三日前にテレビの取材を受けると喜んで岡崎律さんと祝杯していた。
岡崎律さんの能力は幽霊の見た映像を念写する能力で通称フェニックス・アイ!
感想では言ってませんでしたが心霊玉手匣3の廃墟シーンでの飛べフェニックスは見どころ。
一方両角奈緒サイドは逃げまくっている。
サスペンスみたいだよ大丈夫か。
唐澤さんも吐いてしまっている。
そして上園さんからコールが来て唐澤さんは岡崎律さんが行方不明だと両角奈緒に伝えると謎の顔が現れ、「お母さん」とつぶやく両角。
操られた田鎖さんは本体をぶったたこうと意気込み唐澤さんに止められる。
唐澤さんって頼もしいのか公私混同しやすいのかよく分からないけれど面白い人だなあと6年ぶりになんか浸ってしまう。
車内の田鎖さんの話によると小笠原まりあ(両角奈緒)の母親、小笠原奈緒の失踪事件で犯人と疑われた野島敦史さんを張り込んでいた。
そこで別の誰かと話す所を見ていたらしい。
この時には野島さんは笠浜さんか誰かに転移された状態なのか。
いや…。
この後1週間後に野島さんは自殺してしまった。
ここで何者かが唐澤さんは転移され、田鎖さんに転移。
このまま唐澤さんと両角奈緒はさらわれる。
一方上園さん達は遺愛町にたどり着く。
しかしそこは英さんの彼氏の大学の近くだった。
道を間違ってるとAIミナにあたる上園さん。
そこで金田さんへと合流し、金田さんいわくモールス信号で岡崎さんが金田さんへ助けを求めてるらしい。
船舶免許持ってたんかい金田さん!
あんた最高に面白いよ。
一方遺愛町の廃墟で田鎖さんに霊と戦う両角奈緒。
そして行くで!と上園さんは全員で廃墟へと潜入!
ここまでくるとかっこいい。
ってAIミナに頼りっきりなんかい!
上園さん!
やっと唐澤さん、両角奈緒が合流。
カメラ嫌いの両角奈緒は全員のカメラを払って舌打ち。
両角奈緒素晴らしいキャラなんだけど!
境遇は重すぎるとはいえ。
ここでメインの男性と両角奈緒は何かを感じる。
とここで英さんはとばされ、AIミナが暴走!
敵である霊をメインの男性が木刀で応戦!
いやいやジャパニーズホラー極まりすぎだろ!!
こんな作品だったっけ?
リアルタイムより面白いんだけれど!
ここで本体へむかう両角奈緒たちの中で金田さんの靴紐が切れた時に上園さんが替えの紐用意して助けるの優しくて好きだ。
ついに奥へと向かうとチェン、串岡、岡崎の三人がとらわれていて頭に何か装置をつけられていた。
両角奈緒いわく3人の霊が合わさって今回の騒動を起こしたらしい。
両角奈緒と岡崎のコンビネーションで霊を追い払った瞬間、野島さんと出会っていた男性が現れる。
その正体は貫井大輔さんのお兄さん、貫井健一…に乗り移った土保弘人だった!
「サードステージ」
125年ぶりの再会らしい。
ここでAIミナの正体が押切さんとのこと。
其の二の失踪からこんなことされてたと思うと人類怖い。
土保さんはあれから何度も転生し、人類が作り上げた地獄を滅ぼすために超能力集団をつくり人類を抹殺しようともくろむ。
「転生してからいい事もあった。そして悪いことも。」
両角奈緒との対比になるのが悲しすぎる。
彼の話によると貫井大輔さんは病院にて包丁で首を切り自殺。
この話を聞いて当時ショックでした。
「俺はずぅっと見続けていたぞ。
お前たちは一体誰を救った?
貫井、押切、押野、萱沼!
誰一人救えなかったじゃないか!
お前たち糞くだらねえ変態DVDに都合の良いように殺されて死んでいったやつら。
俺がその代表だ!」
この叫びが今も昔も忘れられない。
制作陣が人間の悪意や怪異との無念を感じさせられる。
そして土保さんは両角奈緒を狙うとメインの木刀男性は両角奈緒を庇って倒れる。
「お母さん」と小笠原奈緒らしき人物を両角奈緒は目撃。
超能力達が土保さんを攻撃
し、
「俺は…何度でも復活するぞ!」
と顔が溶けて捨て台詞をはき消える。
やはりあの男性は両角奈緒の…。
あの口調も。
走り出す両角奈緒を追う前に岡崎律の能力で引き離された魂を戻すために全世界へAIミナを使ってSNSへ拡散することに。
ここで英さんの彼氏の掘り下げに。
ここで岡崎律のフェニックス・アイで拡散され、田鎖さんも手伝おうとすると既に辞めているので説得力も職もなくなった田鎖さんも理不尽に巻き込まれていたか。
そして弱る岡崎律をささえる金田。
集まる超能力達。
彼らは人たらしだ。
憎めないよ。
人間の醜さに何度もだまされてきたのに。
それでも涙が出てしまう。
屋上へ向かうチーム玉手匣だったが両角奈緒は結局母親である小笠原奈緒の霊と会話することはできず、崩れ落ちる。
野島さんのテープによると2001年、回覧板を届けに来た小笠原奈緒と共に遺愛川で心霊玉手匣4の萱沼さんの自主制作中にアポカリプティックサウンドと光が現れ、「まりあが危ない」と光の中へ小笠原奈緒は飛び込んでいった。
そして野島さんは気絶していて自殺前にテープにこのことを記録していた。
「土保さんの言う通りですよ。
大切な人を救えないで何が調査なんですか!」
「俺たちも一生懸命やってんねん!」
と取っ組み合いになる唐澤さんとか上園さんを止める岩澤さん。
できることしかできない。
それがいかにやるせないかカメラ越しで伝わってくる気がした。
こんなのただの感想でしかないから取材陣の苦しみはもっと…。
ここで亡くなってしまったメインの男性、興梠秀雄さんの詳細が明かされる。
奥様によると彼は記憶をなくした状態で民生委員の両親によって出会った。
興梠さんは不良ではあったものの奥様は彼の過去がどうでも良くなるくらい愛していた。
家族愛と漢気のある方だったのかもしれない。
しかし記憶をなくす前に興梠秀雄さんは亡くなっていた。
そして岡様の話だと目覚めてから「助けないといけない人がいる!」と20年間木刀をふりつづけていた。
おそらく目覚めた後の興梠さんは小笠原奈緒になっ…いや、それでもこの愛は本物だ。
そう、私は信じたい!
確かに人間は聖人君子ではないから過ちも犯す。
でも、これまでのやり取りに経験したことすべてを 否定したくもない。
人間が分からない。
そんな気持ちにさせた作品でした。
最後は霊体となった小笠原奈緒は冒頭のシーンにつながり、娘であるまりあと出会ったかもしれません。
青春映画のように終わったものの、実際は人類の問題提起と終わらない心霊現象との戦いに解決できない悔しさと捨てきれない愛を超えた関係についてチーム玉手匣は走り、そしてチーム玉手匣でさえ被害者だったかもしれません。
もうスピンオフは見れないのですがこの話の後日談と無意識の暴走はやがて最悪の未来を引き起こすことに。
個人的な感想とはいえ2010年代でも頭一つ抜けたシリーズ、それが心霊玉手匣。
アマゾンプライムで是非!
そして自分も創作頑張るか。
なんと言われようとも。
一時期復讐心で書いたしまったその償いと、それでもやめられずに続けられる執筆活動。