自分だけの「クラフト温泉」を作ろう!
はじめまして、どろぽかと申します。
温泉、入りたいですよね。
しかし、日々のシャワーすら億劫に感じてしまう我々人類にとって温泉に入りに行くだなんて夢のまた夢、、、
このまま我々は温泉に入れることなく朽ちていくのでしょうか…
そのような憂鬱を抱えていた日々の中で見つけたのがコレ!!!
どうやら巷ではクラフトコーラを筆頭に身近な材料で嗜好品を自宅で作るという流れがあるらしいのです。
これを聞いて私どろぽか、思いました。
って。
って。
・計画
完璧すぎ
それじゃあ、やるぞー!
・やってみよう!!!
とにもかくにも、まずはクラフト温泉のレシピを作らないことには何も始まりません。
しかし無からレシピが作れるわけはなく…
何か土台になるような実際の温泉の成分表などがあればいいのですが、そんなものネットに、、、
あった。
しかもなんかめっちゃ詳しく書いてある。
今回はこれに準じてクラフト温泉のレシピを作っていくことにします。
レシピの作り方ですが、例えばカルシウムイオンについて、草津温泉1Lには約70.5mg入っているようです。
このカルシウムを牛乳(100ml中カルシウム110mg)で補おうとすると、温泉1Lにつき牛乳を65ml入れれば入れればいいということになります。
同様に、マグネシウムイオンはきな粉で補うことにして…
硫酸イオンは小学校の理科で聞いた気がするミョウバンに含まれるらしい…
でも、ミョウバンにはカリウムも含まれていて…
~12時間後~
なんのかんのでレシピ(仮)が完成。
というわけで、次はこの温泉が安全なのかの検証も含めて試作してみます!
・クラフト温泉 試作
今回試作する温泉2L分のレシピはこちら!
材料を見る限り微塵として温泉になってくれる気はしませんが、私の机上論上はほぼ100%温泉なはずなので、ぐっとこらえて作っていきましょう。
まずはレシピ通りに計量。
そしたら沸かしたお湯を注いで…
牛乳ドバーッ!!!
きなこドバーーーーーーッ!!!!!
入れる順番についてですが、特に気にせずとも安全上問題ないはずです。
強いて言えばミョウバンが溶けにくいので早めに入れとくといいかも。
そうして全部の材料を入れたら…
気の済むまで混ぜて…
完成!!!
想定よりもみそ汁っぽい見た目にはなってしまいましたが、濁った温泉って大体みそ汁なので当初の懸念よりはだいぶ温泉っぽくなってる気がします。
っていうか温泉ですねこれ。
まず実在の温泉を参考にしたのもあって温泉特有のヌメヌメ感があります。
そして見た目による思い込みかもしれませんが、なんか温泉のもつ芯まで持続する温かさを感じます。
きな粉独特の臭いはありますが、こういう温泉もあるか程度でそこまで気になりません。
安全面も確認できましたし、これは本番にも期待が持てますね!!
じゃあ、あとはこのレシピを浴槽分の規模にして、、、
…そういや浴槽って何リットルくらい水が入ってるんだろう
検索検索…
ってエ!!?!?!?!??!?!
200L!?!?!?!?!??
ということは、さっきのレシピを100倍すると…
きな粉3kg!!?!??!?
牛乳13本!???!???!??!?
これはマズい事態になりました。
ミルク風呂なんてものがあるとはいえ、さすがに牛乳13本も一回の入浴に使ってしまうことには私の中のモラル信号が警鐘を鳴らしています。
きなこ3kgにあたっては調達できるかもあやしいところです。
そういうわけでレシピの見直しを迫られ…
試行錯誤を重ねた末に…
なんやかんやでついに完成版のレシピが作られました!
というわけで、いよいよ本命の入浴用の温泉をクラフトしていきます!
なお、今になって私の住まいに浴槽がないことに気づいたので完成版の作成は友人の家の浴槽を借りて行うことにします。
では早速、やっていくぞ~
・クラフト温泉 本番
完成版のレシピはこちら!!
基本的な材料は試作版のまま、ミネラル類の大半をにがりで補うことで使用量を常識の範疇に収めることが出来ました。
それでも不足しているカルシウム分はチョークで補うことにしています。
試作の段階ではうまくいっていたので量を増やしてもいけるハズですが…
・つくりかた
手順① 湯を沸かす
温泉づくりは段取りが大事です。
材料を計量した後にすぐ温泉に入れるようにあらかじめ湯を沸かしておきましょう。
材料を溶かしやすいように高めの温度に設定しておくことがポイントです。
手順② レシピ通りに計量する
ここは量るだけなのでお湯が冷めないうちにテキパキと…
レシピ通りに…
ぜぇ…ぜぇ…
ちょっと待って!!!!!
チョークが全然削れない!!!!!
チョーク34gとかラクショ~だろと思いながらレシピを作っていましたが、チョーク一本が5gしかなかったので7本分ゴリゴリする羽目に。
しかもチョークが硬いせいで30分かけて1本削るのがやっとであり、ラクができるような方法もありません。
しかし、ここまで来てあきらめるわけにもいかず結局削り続け…
な~~~んとか34g分のチョークを削りきりました。
なお、ここまでで友人の家に来てから3時間が経過しています。
手順③ 湯を沸かしなおす
高めの温度に設定しておくことがポイントです。
手順④ お湯に材料を入れる
ここまで来たらラストスパートです!
ダバ―
ダバー
ドボドボドボ
手順⑤ かきまぜる
お風呂のフタを使うと一生きな粉がボロボロ出てくるようになりそうなので、長い棒を買ってくるのがよいでしょう。
そうして湯の色が均一になるまでかき混ぜたら…
完成!!!!
試作版と比べてきなこの量が少なくなっているので、みそ汁感が抑えられてとても温泉っぽい乳白色になっています。
デッカイみそ汁を作りたかった気持ちもありますが、王道の温泉っぽい見た目になっているのはかなり好印象です。
さて、遂にすべての準備は整いました。
いよいよ、入浴です!!!
ポチャ…
ドキドキ…
う~~~ん
これは………
正直よくわからないです。
いや、ふざけてるわけじゃなくて真面目によくわかんないんですよね。
未知のものに浸かっている恐怖と、存外いい感じの泉質になっている安心感と、なんか湯が冷めていることへの不満足感でよ~わからん感情に陥ってるんです。
というかそもそもの話なんですけど、温泉に入ったときの感想って「いい湯でした」以外なんかありますか?
それで「いい湯でした」ってその湯舟を用意してくれた自然とか環境に対する言葉だと思うんですけど、それを自分の作った温泉にいうのも違くない?とかなんかそういう気持ちにもなってるわけです。
とまぁ色々言いましたが、このクラフト温泉を作る過程が楽しかったことは確かです。
半日間パソコンの画面とにらめっこしてレシピを作ってた時も、せっかく作ったレシピの変更を強いられた時も、3時間ただひたすらにチョークを削ってる時でさえも、他では得難い充実感がありました。
結果は正直よくわからないものにはなってしまいましたが、やって後悔があったわけでは全くありません。
結果はよくわからなかったけど。
…というわけで、是非みなさんも複数回の試行と検証に基づいた安全の担保された環境下で「クラフト温泉」を作ってみて下さいね!
それじゃ~ね~
…
ザバッ
ピッ
ポチャ・・・
ふぅ…
癒される~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!
やっぱちゃんとした湯舟に入ったら疲れが吹き飛ぶな~
あれ…
これは、、、夢?
そうか、僕はあまりにも疲れて風呂場で寝ちゃったのか
どうせならこのままもう少し夢見心地で…
えっ!?
噓でしょ????
クラフト温泉の
ヤマタノオロチ!??!???!??!
クラフト温泉の怨霊!?!?!?
ま、まさか…