【白熊杯短歌】まるで映画のシーンみたい【勝手に泥棒猫賞】
泥棒猫です。
白熊杯、素晴らしかったですね😊
「勝手に賞」に、初参加させて頂きます‼️
勝手に泥棒猫賞
って、「泥棒猫賞」・・・ゴロ悪っ😆
変な名前の賞でごめんなさいね💦
泥棒猫賞の審査基準、それは
「どれだけ映画のシーンのように情景が浮かぶか」
です。
それともう一つ。
「恋の歌であること」。
どれもキュンってしたり、ああ・・・って頭を抱えそうになったりする、心揺さぶられるものばかり。
ではどうぞ😉❤
君にしか かなえられぬと空見上げ
春に消えゆく 恋の結晶
jetさんの恋の歌です。
春に進路がわかれ、別の道に進む彼のことを応援するけれど寂しい・・。
「君にしかかなえられぬ」ことは、本当は「私を幸せにする」なのに。
君なしで幸せを見つけるのは、私にはまだ無理そうだよ。結晶化するのが精いっぱいだよ。
そんなことをいつか伝えられたらいいな、と思いながら君を見送ったあと空を見上げた。
そんなシーンが、頭に浮かんできたのです。
呟くとあなたからまた返信が
ありそうで無く嗚呼泣きそうだ
オラヴ153さんの恋の歌です。
別れ話のときにひどく取り乱してしまった。泣いて泣いて、それでも「もう行くね」と、私を置いて行った。
恋が終わっても、あの優しい人は、私を心配しているだろう。
だからきっと、私の呟きに、なにかリアクションしてくるだろう。
そんな淡い期待までもが、もはや無駄だと知って、本当の終わりを知るのね。
・・・と、めちゃくちゃ感情移入してしまったのでした。
かさかさと枯葉の揺るる並木みち
止みし足音不意のくちづけ
てまりさんの恋の歌です。
お互い好きだということは分かっている。だけど大人の恋は、言いだしかねているうちに時間だけがどんどん過ぎるのだ。
もうこの小路を歩ききったら、今日はお別れ。せめて手をつないでくれたらいいのに。そんなことを考えていたら、ピタッと横の彼の足音が止まった。「どうしたの?」と聞く前に、お願いだから何も言わずに抱き寄せて。
そんな心情が・・・。完全に妄想の世界にハマっていきました。
無差別に愛を求めることやめて
着膨れるまま閉じるファスナー
はねのあきさんの恋の歌です。
世界中の恋人が幸せそうに見えるクリスマスイヴ。なんで私だけひとりぼっちなんだろう。どうして?どうしてよ。そう毒づいて、目覚めた翌朝。久しぶりの大雪で街は銀世界に。そっか、私は誰でもいいから愛してほしいんじゃなかった。そして私が一番、自分の事を大事にしてなかったのか。
ダウンを着込んでそっと新雪を踏み出せば、私の事を一番に考えてくれるひとがきっとこの空の下にいる。
吹っ切れた軽やかさを感じた歌でした。
あきらめる理由をそっと描いては
雪で消されてまたやり直し
はるなさんの恋の歌です。
諦める理由はいくつでも思いつく。なのに思い続ける理由はひとつだけ。
あなたの代わりは誰もいないから。そんな堂々巡りを続ける自分を、ちょっと自虐的に眺めたり愛おしんだり。
恋っていいな。シンプルにそう思った歌です。
そして勝手に泥棒猫賞の大賞は!
ってどれも素敵で決められないんですけどね。それでも個人的にめっちゃ好きなのがこちらです。
君の手が思ったよりも冷たくて
ずっと繋いでられてよかった
すちゃさんの恋の歌です。
これは私の個人的思い出に重なり、脳内に映像が何度もリプレイするのです。キュン死する。
「手が冷たいね」って大きな手で温めてくれるなんて、うれしすぎるでしょ。それが思ったよりも冷たい、ここがキュンポイント。
「ずっと繋いでいられてよかった」そう思ってほしいよね~😆
以上、白熊杯・勝手に泥棒猫賞・短歌編でした。
勝手に取り上げさせていただいた皆さん、ありがとうございました。