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もう嫌われてもいいや

 泥棒猫です。

 前回の続きです。超、くだらない喧嘩かもしれないけど本人同士は真剣です。

 

 手術翌日。昨夜はほとんど痛みで眠れず。

 お昼過ぎぐらいからようやく痛みが和らぎはじめた。両親と叔母がお見舞いに来てくれ、食欲も出てきたし。

 夜、彼がお見舞いに来てくれた。イチゴのスライスが沢山のった、というよりかかってると表現した方がいいようなケーキを買ってきてくれる。イチゴの瑞々しさに感動して今日お風呂に入れなかった不快感が緩和されたよ、ありがとう。


 彼は私のインスタを見つけたことでまだ元気がない。どこまでも平行線。その夜は痛みもかなり治ってきたし22時に点滴も外れたので、ようやくまとめて数時間眠ることができた。


 手術から2日目の朝。退院許可が出たので姉に迎えにきてもらって帰宅し、やっとシャワー。生き返った!!!

 防水手袋が大活躍でした。

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 しかし、まだ私は甘く考えていた。

 迎えた週末。もちろん土日は彼には会えないのでメッセージアプリでのやり取りのみだけど、ほとんど朝まで生討論会。

 奥さんにはバレないのかしら?そんなにスマホに貼りついてて。もう知らない。


 彼の言い分

「俺は前から○○の警戒心のなさが危うくて嫌だって、何度も何度も話したよね?写真を無防備に人に送らないで。ましてやSNSにあげないでって。だからとにかく○○の部屋の様子や姿や、いろんなことが全世界に発信されて、みんなの目に晒されて、本当に嫌なんだ!それを隠れて、あえて、やってたということもショックだし。○○は俺だけじゃダメってことを思い知らされたし正直、裏切られたというか・・・。俺が他の人に写真を送ったりSNSであげたりしないでって言うのを本気で受け止めてなかったってこと?」


 それに対して私の言い分

「そこまで嫌だと思ってなかった。だってほとんど猫とパンダだよ。私の趣味の世界だもん。それにあなたが私のことを他の誰にも見せたくないとか、そうゆうことを言うのも、私はあんまり真に受けてなかったんだろうね。」

 

 それに対しての彼。

「俺のこと馬鹿にしてるの?本気で言ってるよ。他の誰にも○○のこと見せたくないよ。俺だけの○○なのに。○○が俺に『あなただけ』と言ったの、あれはウソなの?俺の見たこともない写真が載ってたのもショックだし、たくさんのいいねがついてることも。」


 そして私。

「馬鹿になんかしてないよ。それにね、あなたは俺だけの○○って言うけど。それを言われるたびに私は悲しくなる。だってあなたは私だけじゃないよね。奥さんいるんだから。」

 すると、彼。

「だから、インスタ?結婚してるから、だからあなたには関係ない、私のすることにとやかく言う資格ない。ってこと?俺が一番恐ていたことなんだよ。俺じゃダメなんだ、○○には俺は必要ないんだと言われることが。」


 私。

「・・・。あのね、私はあなたに言わなければいけないことがある。そしてあなたに聞きたいことがある。」


 彼

「・・・何?」


 もう嫌われても仕方ないや。そして終わっちゃっても。そう思った。彼はめちゃくちゃなことを私に要求してる。それは彼もわかってる。でも嫌なものは嫌だと、少なくともそれは本音だろうから。私も我慢して言わなかったこと、言ったほうがいい。


 私。

「それは、会って話さないとダメだ。文章じゃ伝わらない。誤解も生むし。だから、時間を作って。お願いします」


 そしたら、怯んだわ。多分、引いたわ。彼は。

「・・・。わかった。時間は作る。でももう少し待って。心の準備が必要。」


 私。

「そっか。会わないっていうのは、私には罰を与えられてるような気がするよ。」


 彼。

「違うんだよ、会いたい。会いたいんだけど怖いんだよ。○○が遠く感じられるんだよ」


 私。

「私は会って話たいといってるの。時間を作ってください、と。」


 そして彼。

「わかった。時間を作るよ。明日、というか今日。」


 月曜の朝4時まで引っ張ったこのやり取り。寝不足で会社に行く彼と、夜会うことに。うちの近くまで来てもらう。


 嫌われてもいいや。全部話そう。私の気持ち。


 ・・・続く。


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泥棒猫/ing ing ing
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