ブックレビュー『家族のトリセツ』
最近読んだ本で、意外にも心に沁みた本が『家族のトリセツ』だ。
今の私の基本的な行動指針となっているのは、「アドラー心理学」なのだが、難解で、生涯をかけて真の意味を理解していくようなもので、
まして、これを遂行するには、強い決意と努力が求められる。
一方、『家族のトリセツ』は私の中で、ストンと腑に落ちて理解しやすかった。
心に残ったことは、
「家族」こそ、失敗を許してあげる唯一の場所であるべき。
相手の失敗を責めるのではなく、一緒に心を痛めて慰める。善後策を一緒に考えてあげる。
そんな「優しさ」が湧き出る家族を作りなさい。
そのためには、まず自分が「優しさ」の呼び水となって注ぎなさい。
私の娘は、本当に忘れ物が多い。
傘、マスク、筆箱、宿題、水筒。。。
年がら年中、あれ、どこに置いてきたっけ? 学校に忘れちゃったー!と バタバタやっている。
そのたびに私は、
「だから前の日からしっかり準備しなさいって言ったでしょ!」
「もう知らない!取に行ってあげないからね!」
「ものを大切にしないなら、もう何も買ってあげない!」
などなど、いろんな言葉で彼女を責め立ててきた。
そして残念なことに、どんなに烈しく罵ったところで、彼女の忘れもの癖はなおるわけではなく、私の叱咤に対して、負の感情を抱くだけ。 怒った私も気分よくない。いいことは一つもない。
その時にもし、この本が推奨するように 「ママも一緒に夜、確認してあげればよかったねー。ごめんね」 「ママも学校に忘れたこと何度もあるよ。学校に一人で行くの怖いから、一緒に行こうね~」 なんて言っていたら、もしかしたら、私たちにとって素敵な思い出になっていたかもしれない。
相手が失敗した時がチャンス!
この本を心にとめて、少しずつでも私から「優しさ」を注ごう。
そして我が家が家族にとって甘えられる安らぎの場所にしていこう!