親心でつながるプロジェクト
メタバースの学校「ニンジャ寺子屋」のさちこバナナ校長@sachikonobanana とトンガのババウ島で色々な支援活動をしているルイさん @takako_vavau との2回目の対談を聴いて、今回も心が大きく動かされました。
はじめにルイ敬子さんの紹介
トンガ人の元夫とトンガに移住するも離婚。今は2人のこどもと3人でトンガの中心から船で20時間くらいかかるババウ島という離島に暮らしている。その生活は自給自足に近く、特に噴火の後は物資が届かないため、野ブタをしめて焼いたり、魚を釣ったりと東京育ちのルイさんからは想像もできないような生活をされている。
ルイさんがトンガで暮らすことになった経緯や、生活の様子を中心に伺った前回。ネット環境さえ整えば、トンガでニンジャ寺子屋をすることも夢ではないと盛り上がった。
2回目の今回の放送では、ルイさんが、子供たちに絵を描くことを体験させたお話や、ババウ島で初の日本へのラグビー留学を果たした大学生の話などをしてくださった。
①クリエイティブという言葉が存在しない国
トンガには絵を描いたり工作をしたりといった図工の授業がない。
だから今まで一度も絵を描いたことがない子どももいるそう。
紙とペンを渡して「好きに描いていいよ」と言っても、こどもたちは何を描いていいのか分からない。「パームツリーでもいいし、自分の顔を描いてもいいんだよ」と話しても、どうやって描いたらいいか分からない。そして一人がパームツリーを書き出したら、みんながそれを真似して描くといった具合に、自由に絵で表現することを知らない。
でも、2枚目の紙を渡すと、好きなものやクジラを描く子どもも。
クリエイティブという言葉や概念が無かったとしても、大自然の中で動物的感覚を研ぎ澄まし、色んな工夫をして生活しているその生活こそがクリエイティブ!その子どもたちだからこそ描ける世界が、表現が、あるに違いない。
そして私の心に残ったエピソードは
「私、絵は得意ではないけど、ファッションに興味がある」と話してくれた女の子の話。何か新しいものを与えると、自分たちの秘めた”好き”を言える場所になるんです。とルイさん。
これって本当に素敵。
自分が興味あること、好きなことを、誰かに話せる環境があるって、とっても大切。その手助けを物資の無い中で進めてしまうルイさんの行動力と情熱に胸が熱くなりました。
②ババウ島出身のラグビー選手を日本に留学する手助けをした話
ババウ島出身のラグビー選手が、日本の大学の入学試験の直前に噴火が起こり、サテライトが使えなくなってしまった。入試ギリギリの3月に行政に頼み込んで、緊急用のサテライトを彼一人のために使って入試を実施。
無事、留学を果たした彼が、先日、試合で初トライを決めたニュースが、この対談の日の朝に入ってきたそう。
この知らせを聞いた村中の人が、大喜びしたそうで、こちらも鳥肌が立つエピソード。
ルイさんは、この入試の時もそうだが、他にもいろいろな支援活動をする時にいつも最初に訊くことがあるという。それは
「あなた、こどもはいる?」
「そのこどもたちに夢や希望を持って生きて欲しくない?」
ほとんどの人が、こどもの夢を叶えてあげたい!と答えるという。
子どもを想うその親心を通じて、協力を得るのだという。
こどもの将来を想う親の気持ちは、世界中同じ。
その親心を共に感じ大切にすることで、トンガのこどもたちとメタバースの学校で一緒に学ぶという大きなプロジェクトも成功させることができるかもしれない。
私に何ができるか分からないけど、この大きな夢に一緒に乗っかりたい。
トンガ以外にも、色々なプロジェクトを進めています。
ご興味ある方は、メタバースの学校ニンジャ寺子屋に遊びに来てください。