デザインスタイル_1
デザインってどうやって考えてるんですか?
降りてくるんですか?
年間数十回は聞かれます。
デザインを生業にしている方はあるあるですかね。
この件に関しては感覚の部分でしかないと考えており
文章明確に記述するのが難しいので簡単に記載していきます。
今回は構想について。
デザインの構想
出だしから言ってしまいますが他のデザイナーさんとか
どうやってデザインを生み出しているんでしょうね?
(言うほど興味はないけど)
考えて出てくるものでもないし
デザインは考えるものではないだろうという側面もありますが
デザインに対して必要なものとの整合性をどうとっていくか
そこを考えるという感じでしょうか。
私のスタイルとしては常日頃からインプットできる
ありとあらゆるものを体感することによっての
蓄積で見えてくるもの=デザインベース(ここまでは一般的かと)
として自分の引き出しに一旦収納して
また次の蓄積による刺激に伴い取り出してくっつけて揉んでみて
精度が上がったらまた収納しての繰り返しを絶えず行っています。
移動中や食事中なんかはコアタイムですね。
話聞いてます?と言われる時はまさに入り込んでる時です。
無数にある自分の引き出しから案件に対して沿うであろうものを
取り出してクライアントの要望等々を突っ込んでみて見えてきたものを
まずは見せてまた修正して。
この時点でもう感覚の部分ですのでこれ以上の上手い説明ができません。
収納したものを忘れてしまうことも多々。
ですので基本的には自分の中に既にあるものを商材にしています。
これはもう慣れというか休日であっても常に妄想してますし
知識として持ち合わせていなかったものはすぐに調べて
最低限の情報はすぐ自分のものにするという癖がついてます。
全く興味ないカテゴリーには頭が働きませんけどね。
(株とか金融商品には特に)
デザインをされている他の方と違うのではないかと思っているところは
案件の依頼が入って初回打合せ時に必要事項とクライアントの要望を
ざっくりヒアリングしている時には既に何割かは出来上がっています。
例を出すと
(クライアントの要望が)ミニマルか、じゃああのネタをベースにカラーコンセプトを〇〇色にして
その流れで行くと〇〇と被るからプラス要素で〇〇をソースに
あのネタを少し取り出して予備案としてこの引き出しのネタを
もう一度揉んでおくか。
多分このお客さんは変化を出すプランを提示した方が響きそうだから
この部分だけ新素材カテゴリーから提案しようか、
そしたら前に調べたあの素材面白そうだな
コントラストは家具で持っていく方が面白くなりそうだから
敢えてお客さんが見ていないであろう〇〇のジャンルで構成して
あそこの〇〇はめちゃくちゃ古い〇〇をメンテナンスして
古いものに見せない仕上げにしてサプライズを、
多分〇〇で仕入れられるから連絡とってみよう。
(ネタバレを避けたいため〇〇の箇所は非公開です)
というのを打合せ中に勝手に練り上げて設置する家具含め一気に考えてしまいます。
(打合せ中、話を聞いてないんじゃないか?という疑問には
全面否定はしません 笑)
そこが私は得意な部分で他社との差別化につながる武器と自認してます。
初回プランに詳細の家具提案まで入れてくる人は
まずいないでしょうから。
ただ、その場で提案を始めてしまうと
なんだ、デザインって結構簡単に出てくるもんなんだ、
なのに何でデザインって高いんだろう……….?
となる可能性も多大にありますから付き合いの程度や人を見分けて
そこは話すタイミングを見計らって、
変な前例意識を作りたくないというのも大事な線引きです。
聞くところによると、一般的なデザイン事務所は
空間イメージが決まったら家具を考え始めるという流れらしいですが
私からすると家具が見えていないのに
よく空間イメージが出来上がるなと思います。
家具含めての空間ですから、家具も見えてないのに床材やらなんやら
どうやって判断できるんだろう?
何を基軸に素材を選定しているんだろう?空間って床壁天井だけですか?
若干揶揄が入りますが本当にそこは理解できません。
何なら家具から決めていることの方が多いので
寧ろこれを見せたいために床壁天井が存在するぐらいの
反対側からのアプローチも私の武器の一つで
あまり多用することはありませんけどね。
デザインって人の役に立ってナンボなので
案件の内容と携わる方々の印象を掴んでから提案するようにしてます。
だらだらと書いてしまいましたが
自分の引き出しを作ることとその奥行き
妄想の連続でベースを創っているということです。
さらに詳しい創り方はお仕事のご依頼をいただける方と
デザインに対しての斜めからの意識がない方には丁寧にお話ししますので
お気軽にご連絡くださいね。
次回は提案について書くつもりですが気分によって変更するかも。
takumi@d-ores.art