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尾道へシュシ展の後を見にいく

2024年1月16日(火曜日)

ハースを一緒に作っているHさんと尾道市立美術館へシュシ・スライマン展の跡がどうなっているのか見に行った。美術館は展示替えのため閉鎖されていたが、中庭を覗くことができた。昨年見たシュシ展はずっと心に残っていて、折に触れては誰かに話してしまう。

滑り込みで見に行った
いつも滑りこみ
滑り込み人生

中庭にあった大きなインスタレーションは当然ながらもうない。がらんとした空間は「ない」という事態をリアルに感じさせる。

作品は解体前のアパートと同じ大きさだった

美術館の裏手に周り、尾道の街を見下ろす急な細道を下っていく。この道すがら、シュシさんと仲間たちが残したものが点々とある。最初に目にするのは2013年から手を入れられ続けているシドラハウス2018年に設置された拡張部分がかわいい。展示会期中は開け放たれていた扉は、今はぴったりと閉じている。

これは会期中のシドラハウス

シドラハウスの裏手にはフネと呼ばれる左官用の土をこねるための大きな緑色の容器があり、ここで左官職人たちとの時間があったことを想像させる。

さらに下っていくと、踏切のそばに松谷アパートの跡地がある。会期中は少量の部材だけが残された状態になっていた。

会期中の跡地の様子

今日行ってみると、たくさんの部材が保存されていた。美術館内の展示室で見たインスタレーション「柱の森」の木材や「瓦の部屋」の瓦があった。

大切にされている
まだ生きている!

踏切を渡り、線路をくぐり、ライティングスタジオに向かう。スタジオは閉じていたが、海に向かって水のことを考えるシュシさんの像はそのままある。

最後に光明寺會館へ。こちらも冬季休業中だった。しかし健在。

ゆっくりゆっくり、未来に向かって、みんなを乗せて進む古い船を感じた。高い解像度で、むせるような愛で、いちいち繰り返し寿ぐのが美術なのかもしれない。

おまけ

尾道の向かいのムカイシマドックに船が入っていた。なんだか見覚えがある。あの特徴あるオレンジ色の煙突のファンネルは小豆島のフェリーでは?

ジェットエンジンみたいな煙突ファンネル
機能は不明だがロマンがある
よくみると船首にヤドン

船首に背中から見た立ち姿のヤドンがある小豆島フェリーは、第三おりいぶ丸。ここが君のドックか。また小豆島で会いましょう。この船が就航している姫路港←→小豆島福田港航路は、本州から直島に来る際のおすすめルートのひとつ。車で姫路から小豆島に来て、ぐるりと観光し、反対側の土庄港から宇野に渡り、宇野から直島に渡る。というコース。姫路城も見られてよいよ。

ではまた明日!





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