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小川典子さん
こんにちは、konyujiです。小さな万華鏡。シンプルな仕掛けだけど、世界は広がります。ロンドンに留学した際、師事した先生の先輩弟子が小川典子さんでした。リーズ国際ピアノ・コンクールて入賞し、プロのピアニスト、音楽家として活躍されている中、先生のお宅でリハーサルを兼ねたサロンコンサートでよく拝聴していました。
ある日、先生のオケ伴奏でブラームスの1番のピアノ協奏曲を聴きました。はじめてで、とにかく長くて驚いたのを記憶しています。
小川さんのリストやプロコフィエフはキレがあって、ブラームスは遠いイメージでした。しかしながら、重厚な音質に音色を変化させ、アンサンブルの妙を醸し出す小川さんに国際ピアノ・コンクールで入賞する実力とはどんなものか、まざまざと見せつけられ、聴かせつけられました。
こうなると、小さな国際ピアノ・コンクールの予選通過も叶わないわたしは、だんだん諦めにも似た気持ちになっていました。
その頃から自分のピアノの立ち位置とはなんだろう?と深く考えはじめたようにも…
小川さんの先生には、根本からスケールを叩き直されました。テクニックは非常に安定。会社勤めで長い期間弾けなくても、なんとか戻ってこれたのは理論的にテクニックを教えてもらえたおかげです。その頃から、音楽は楽器のジャンルにこだわらず、何でも聴こうと決めました。(クラシックが主)一流ピアニストにはなれないけれど、演奏はイマイチ(最善の努力はしますよ)でも、本質を見極められる音楽家にはなろうと決心。
道標を決心させてくれた先輩です!
おしまい