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わたくしのきせき



 わたくしのきせき

 こんにちは。否。はたまたしからばこんばんは。只鳴どれみと申します。
 続々と申し上げますと、これはエッセイなのでございます。エッセー、エセー、なんて言い方もできたりする代物。それをやろうと決めたわたくしの名は、只鳴どれみと、ザ・申します。ル・申し上げます。あいや、すみません、名は先ほど既に申し上げ済みでございましたね。申し上げまくってすみません。しかしながら名は大事なので。
「こいつ何なのだ」と、お思いの方もさぞ多くいらっしゃるかと存じますが、まだまだこんなもんじゃねぇよ、と先に申し上げておきましょう。なあんて顔面かっぴらいて言ってみたは良いものの、はあ、どういたしましょう。わたくし特段書くことがねぇなと、つぶらな瞳、真顔の現在なのでございます。
「なめてんのか」と、そうつっこみたいそのお気持ち。はい。そちら、今暫く抑えていただきたく存じ上げまくらさせていただきます。ええ。というのも、アハーハ。にゃーん。でへっふ。どぅうい。遅ればせながらなんと今しがた思いつきましたのでございます。否。思い出しましたのでございますから。えぇえぇ、お答えいたしましょう、わたくしの軌跡をば一寸。折角のエセーなのですからね。
 急な話にはなりますが、わたくしは幼少の頃から、夢、というものを抱いてきませんでした。小学五年生か、六年生の頃に『将来の夢』をテーマに作文を書かされた、なんて方はこの国に多くいらっしゃるのではないかと推測いたしますが、多分に漏れずわたくしもその中のひとりでございました。しかしながら先にも記したようにわたくしには夢の持ち合わせが無かったので、担任教師に「夢、無いので書くこともございません」と率直に申し出たのでございます。が、その担任教師、あぶら粘土のごとくのねのねのした質感の仏頂面でわたくしにこう返すのです。
「書くことが無いのなら、書くことが無いということを書け」
 はあ? とマジで思いました。何だよこのおじさん、トンチみたいなこと言ってきやがって、一休さんを思い出させやがってよ、一休さんを思い出させれたのはまぁ別に良いけれども何だよこいつ、嫌な感じだよほんと嫌な感じ、大きな口内炎が四つほどできろ、痛め。と、そう思いました。痛みやがれ。と。
 しかし、そうなのです。これがあったから今現在わたくしはこうして筆を握っている、と、そういうことになるのですから皮肉なものですよ本当。当時はこの教師の額に「にく」と彫ってやりたい程に憤ったものでしたが、今となっては「憎」と彫ってやりたいですねやはり。彫刻刀で彫ってやりたい。覆らない思い。なんてね。「どういうことだよ」つって。いやいや、まだつっこむには時期早々でございます。まだ。ステイよ! めっ!
 と、教師、つって。教師と言えばなのですが、わたくし昨年のBFC4に、あいや本戦出場までには至りませんでしたが、『ぬ朝』という掌編小説を提出させていただいておりまして。はい。してこの『ぬ朝』に、ティトゥという名の教師が登場するのでございます。あ、今は調べなくても結構でございます。また別のお時間のあるときに、ご都合の良きタイミングで読んでいただければ、えぇ、幸いでございます。ありがとうございます。してして、実はわたくし前々からこのティトゥ先生を主役にした話を書こうかなと、構想を練っておるのでございますが、今日はその「ティトゥ」という名について、少しお披露目しようかなという現在にいたしましょうと決めましたので書こうかな、どうしようかな、やめようかな、「何でだよ」つってほらそのつっこみほら。まだだっつのよ。早い。何なの。早お。めっ! めよ!
 さて。実はこのティトゥ先生。本当はこんなタイ人の様な響きの名ではないのでございます。
 新卒で小学校の教師になった彼女は、ある日、当時の男子生徒たちから「女子のチンコってなんて言うのー?」という問いを食らいます。刹那に開催される脳内会議。——ここは大人としてネイティブな発音で『ヴァジャイナ』? 否、もちょっとポップに『マンピッピ』……否否、ちょっとハネすぎ。何というかエンヤとかフェイ・ウォンとか、こう、海外の女性シンガーの様な響きって感じがいいな……チ、ンママ、チ、ツゥ、あ。——
「ティトゥ。女子のチンコはティトゥだよ」
 煌めき輝く顔面で熱狂の渦と化す男子たち。彼らは、ティトゥ! ティトゥ! と、至る所で叫び回る。その熱はやがて他の教員や保護者たちのところへも飛び火して……! つって。えぇ。まぁこれがティトゥ先生の誕生秘話なのでございますが、「は?」ですね。「は?」ですよ。「は?」とのご指摘、超ごもっともでございます。は? つって。もうね、こっちだって下ネタはうんざりさんなんですよマジで。何なんだよな、知るかってのマジで。糞。うんざりだっつのによ、結局下ネタかよ……。ね。で、何が言いたいのか、と。ええ。わかっております。はあ……。丁度そろそろお別れの気配なのでございますじゃんか。はやや。はやーや。ね。
 それでは最後に申し上げます。今回、ティトゥのお話をさせていただきましたが、この「ティトゥ」というワードをグーグルにて検索いたしますと「ティトゥ・クシ」という人物のウィキペディアがヒットいたします。【インカ帝国の皇帝】つって。わおわおすごごじゃんつって。さて、この「ティトゥ・クシ」のページの『概要』を見てみて下さい。「何でだよ」じゃなくて。いいんだよ、今じゃねぇっつってんのそれ。いいから、ティトゥ・クシ、ウィキペディア、概要。はい、調べて。おわりおわり。おわりだっつってんの。うんざりなんだっつってんの。終ワリ・インカ・ユパンキ。

#イグBFC4 #イグBFC

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