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心臓に太陽燃え立つ(改稿#2)
個・自由・悪 の聖三位一体について
金星・木星・土星 の言葉を聴く
われら
翼をもつ人間
宇宙樹 イグドラシルの梢で
惑星たちの喘鳴 を聴く
われら
翼をもつ人間
心臓に太陽燃え立つ
惑星たちの共鳴周波数で
震えながら飛ぶ
われら
翼をもつ人間
地球が瞼を閉じている
この夜が明ける前に
惑星たちの瞳に映っている
われら
翼をもつ人間の夢
*
単語二個の間に・が入っている 紙に書いてあるように視覚的である それがどのような言葉だったのかが思い出せないのだ 私の夢はだれかが覚えているはずだ 長いベンチの端にそのメンター(ここではそう呼んでおく)は座っている 私はこのシルエットのような人物を信頼して訪ねる 長いベンチの端に腰掛けているかれのわきにはなにか細々とした雑多なガジェットが無雑作に置いてある 私は少し離れてベンチに着座した かれはそれを気にもせず脇に来るように招いた ソシアル・ディスタンス(という考えが浮かんだのは眼が醒めてからであった)
*
パレストリーナ
五月の 明るい梢の上を
浮遊する 聲
悪
の
翼
に乗り
(これは比喩ではない)
遠い 近い
樹々 の唄う
風が 見える
ゆるやかに 揺れる
われらの 翼の 羽根の 一枚一枚の
緑 を透かして
落ちてくる 光
(を胸いっぱいに吸い込むこと)