神戸新聞杯の結果 〜ダービー組が上位独占〜
セントライト記念に続き、日本ダービーのエントリー組が3着までを独占しました。
トライアルからは、これといった夏の上がり馬は現れませんでした。
◆ レース展開
結果から言うと、メイショウタバルの逃げ切り勝ちです。しかし、昨日の彼は何がなんでも逃げるという感じではなく、1コーナーまでマイペースで進んで、無理なく先頭に立ちました。
無理に押し出さなかった、浜中騎手のエスコートがとても上手かったです。
前半1000mは60秒ちょうどで引っ張り、そのまま先頭で4コーナーを回りました。ゴール前ではジューンテイクに半馬身差まで詰め寄られるも、渋とく逃げ切りました。
◆ 勝ち馬 メイショウタバル
彼は3月の毎日杯を快勝し、一躍クラシック戦線に登場しました。その勝ち方が豪快で、「遅れてきた大器」だと感じました。当時の投稿を文末に添付します。
ただし、春のクラシックでは、悔しい思いをしました。
皐月賞では、驚愕のレコード決着を演出する超ハイペースの大逃げをするも、バテて最下位に沈みました。
日本ダービーではスタート前に故障を発症し、出走取消になりました。
彼にとって、神戸新聞杯は仕切り直しの一戦でした。興奮して引っ掛かることもなく、精神面でも大人になった印象です。
◆ 2着以下
2着のジューンテイクは日本ダービー10着、3着のショウナンラプンタは同15着と、彼らもまた悔しい思いをしました。ただし、戦績を見ると、メイショウタバルは毎日杯の優勝馬、ジューンテイクも京都新聞杯の優勝馬、ショウナンラプンタは青葉賞の2着馬と、春の重賞で実績を残しています。
彼らとメイショウタバルの3頭は、菊花賞の優先出走権を獲得しました。両馬共にひと夏を超えて成長した印象です。菊花賞は、春の悔しさを晴らす格好の舞台です。
夏の上がり馬として期待されたオールセインツは4着、メリオーレムは5着でした。
◆ 菊花賞
日本ダービー上位馬のうち、菊花賞に向かうのは、ダービー馬のダノンデサイルだけになりそうです。
2着のジャスティンミラノは秋天、3着のシンエンペラーは凱旋門賞、5着のレガレイラはエリ女に進みます。4着のサンライズアースは当初菊花賞を目指していましたが、夏負けの影響で出走が適わない様子です。
従って、菊花賞は「日本ダービー馬への挑戦」という基本構図になりそうです。トライアル組以外では、昨年の菊花賞馬ドゥレッツアと同じ路線(日本海ステークス優勝)を歩む、ヘデントールが人気になりそうです。
また、3年前はタイトルホルダー、2年前はアスクビクターモアが逃げ切り勝ちしています。昨年もドゥレッツァが途中で大捲りして、一旦先頭に立ちました。先行力のあるメイショウタバルが、今年の菊花賞の台風の目になりそうです。