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コラム38 競走馬の種類 〜サラブレッドとアングロアラブ〜

今日は、競馬を走るサラブレッドという馬種について、話します。

◆ 馬の種類
サラブレッド種は、アラブ種を改良して生まれました。
アラブ種はサラブレッド種より一回り小さく、走る能力はサラブレッド種より劣ります。アラブ種もまたサラブレッド種と同じく、人間が人工的に作り出した品種です。

余談ですが、比喩的に人間に対しても「サラブレッド」が用いられますが、意味は「家柄の良い人」だと理解しています。
これはサラブレッド種は徹底的な血統管理がなされ、何代にも遡って先祖を遡れるからだと思います。

◆ アングロアラブ種の競馬
いまや競馬はサラブレッドのみで行われますが、サラブレッド種とアラブ種を交配させたアングロアラブ種のレースが、JRAでも1995年まで行われていました。

私が競馬に興味をもったころには、未だ多くのアングロアラブ種のレースが行われていました。
アングロアラブ種とアラブ種は違うのですが、レースでは「アラブ限定」と称されていました。

◆ アングロアラブ種の盛衰の背景
アングロアラブ種はサラブレッド種に比べて走る能力は劣るものの、頑丈で丈夫、また気性が穏やかです。

軍用ニーズに適合したのがアングロアラブ種だったことから、政府の後押しもあり、日本での生産が広がりました。
戦後も暫くの間は、地方競馬を支えるために、生産が継続されました。

しかし、長い平和が訪れ軍用ニーズが無くなり、一方で競馬はスピードと迫力があるサラブレッド種が中心になっていったことから、アングロアラブは種としての役割を終えました。

なお、以上は私の知る範囲のことですので、補足、修正は大歓迎です。

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