コラム37 JBCの紹介 〜日本ダート界の一大祭典〜
2024年は11月4日(月)に佐賀競馬場で開催されるJBCの紹介です。JBCは今回で24回目となりますが、佐賀競馬場で行われるのは初めてです。
◆ JBCの発足
JBCは米国のBCを参考に2001年に創設されました。正式名称は「ジャパンブリーディングファームズカップ」です。
本当は「ブリーダーズカップ」を名乗りたかったのですが、米国側から使用許可がおりませんでした。なので、正式名称は略語のJBCを用いるための名目的なものです。
◆ 発足当時の状況
創設された時の日本の競馬界は、バブル崩壊後の長引く不況によって、地方競馬場の経営が苦しい状況でした。実際2001年以降の約10年間で、12の地方競馬場が休止、廃止に追い込まれています。
裾野の広い競馬産業にとって、取り分け生産者にとって、手塩にかけて育てた競走馬が活躍する舞台である競馬場の縮減は、産業の衰退に繋がる大きな痛手になります。
そんな状況下、主に地方競馬場の活性化を目的に、生産者が中心になってJBCを立ち上げました。
◆ 運営方針
JBCもBC同様に、毎年競馬場持ち回りで開催され、G1が複数行われます。
G1級レースは以下の3つです。ただし、競馬場の形状によって、距離は毎年微調整があります。
・JBCクラシック:ダートのチャンピオンディスタンス、2000mて争われるダート王決定戦
・JBCスプリント:ダート最速馬を決める1200mの電撃戦
・JBCレディスクラシック:1800mのダート女王決定戦
それ以外にJBC2歳優駿(1800m G3級)が、門別競馬場で行われます。
◆ 今年のJBC
2024年は佐賀競馬場で、11月4日に開催されます。そのためスプリントは1400m、レディスクラシックは1860mで実施されます。
今年のG1級3レースの見どころや有力馬は、別投稿します。