新潟JSの結果 〜昨年、一昨年の優勝馬のワンツーフィニッシュ〜
暑熱対策で4時50分発走となった新潟JSは、ホッコーメヴィウス(8歳騸)が2年ぶり2度目の優勝を果たしました。彼はこれで重賞4勝目、G1初挑戦を期待してしまいます。
◆ 小牧加矢太騎手
ホッコーメヴィウスは2年前の新潟JSで、黒岩騎手を背に人馬共に重賞初優勝を遂げています。そして、昨日は小牧加矢太騎手に嬉しい重賞初優勝をプレゼントしました。
小牧加矢太騎手は先週日曜日、JRAラストライドを感動の勝利で飾り、8月からNARに再転厩する小牧太騎手の息子です。
昨日、小牧太騎手は自宅のテレビの前で、正座して観戦していたとのことです。よい親孝行になりました。
◆ 戦績
ホッコーメヴィウスは平地で18戦1勝と平凡な戦績でした。4歳の秋に障害に転向 するも、当初15戦2勝と結果を出せないままでした。
ところが6歳を迎えると、障害の素質が開花。重賞のみ5戦に参戦して、3勝2着2回と強豪ジャンパーの仲間入りです。
一転して、7歳の昨年は4戦未勝利(ただし、2着は2回)に終わりました。そこで休養を挟んで、6月の東京JSに8ヶ月ぶりに出走しました。
ところが、スタートしてからほどなく、落馬してしまいました。今回は、落馬から1ヶ月での参戦でしたが、きっちり結果を残しました。
◆ レース運び
彼は基本逃げ馬です。昨日もスタートからハナを切ると、一度も後続に抜かせず、そのままゴールしました。
彼は平地では中団から進んでいましたが、障害では逃げに戦法を変えました。飛越技術を含めて、障害界ではスピード能力が高いようです。
◆ 秋の障害界への影響
2着は昨年の新潟JSチャンピオンのサクセッション(7歳騸)でした。彼は丁寧に一つずつ障害を飛越し、最後の直線で加速するも、2着まででした。
結果的には、昨年と一昨年の新潟JSチャンピオンによるワンツーフィニッシュです。
3着のパトリック(8歳牡)は昨年の4月に障害に転向したばかりで、昨日で未だ障害6戦目です。果敢に先行しホッコーメヴィウスに後ろで進むも、最後にバテた感じです。
彼ら3頭はいずれも障害G1に、これまで未出走です。先日の投稿と重複しますが、現在の障害界は混迷期にあり、魅力的な上がり馬の登場が待たれます。
年末の大一番、中山大障害に彼らが進出してくれると、大いに盛り上がります。