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セントウルステークスの結果 ~実績ある強豪馬が順調に始動~

フルゲート18頭、うち半数の9頭が重賞勝ち馬、G1馬も3頭と豪華メンバーが集まったセントウルSは、トウシンマカオ(5歳牡)が優勝しました。
詳細は後述しますが、実績ある強豪スプリンターが上位を独占し、順調に始動しました。

◆ レース展開
現在重賞2連勝中、昨日も1番人気に推されたピューロマジック(3歳牝)が好ダッシュでハナを切ります。最終的にピューロマジックは今夏3戦目の疲れがあったのか、或いは歴戦の強豪古馬相手に怯んだのか、13着に沈みました。横山和騎手も直線最後は無理に追わず流していました。

ただし、開幕週の荒れていない馬場では先行馬有利だったので、2~5番手を進んだ各馬は上位に粘りました。
そんな中、トウシンマカオは中団やや後方にポジションを取ると、直線では大外に進路を確保し、一気に先行馬をまくりました。彼は元から末脚の鋭さが持ち味でしたが、昨日もなかなかの切れ味でした。

◆ 1着 トウシンマカオ(5歳牡)
彼は昨日で重賞4勝目でしたが、すべて1200mばかりです。しかし、G1では好成績を収められていません。昨春の高松宮記念は道悪の影響で大敗、昨秋のスプリンターズSは体調不良で参戦すら適いませんでした。今春の高松宮記念も6着でした。
そして、今秋いよいよこれまでの鬱憤を晴らすシーズンです。

◆ ほかの有力馬たち
・ 2着 ママコチャ(5歳牝)
昨秋のスプリンターズSチャンピオンのママコチャは今春の高松宮記念で8着と敗れて以来の出走となりました。先行策から、最後まで粘り切り、2着に入りました。
というか、直線の途中段階では、このまま勝利をつかむと思わせるような走りでした。
トウシンマカオと同じ57㎏の斤量での2着は、次走得意のスプリンターズSでの連覇が期待できます。

・ 3着 モズメイメイ(4歳牝)
1番枠だったので、スタートからのポジション取りがとても重要でした。特に、同脚質のアネゴハダ(5歳牝、昨日は4着)が2番枠に入ったことで、外から蓋をされて進路が無くなることを恐れました。
結果はすべてを杞憂に終わらせられる見事なスタートで、とても上手く3番手のポジションを取れました。
直線でも内ラチ沿いの1頭分のスペースに強引に突っ込んで伸び、3着に入りました。昨夏以降6戦連続2桁着順と不振を極めていたのが嘘のような、今夏の大復活劇です。いまはとても楽しそうに走っているように見えます。

・ 7着 テンハッピーローズ(6歳牝)
今春のヴィクトリアマイル優勝馬の彼女は、4年前のデビュー戦以来の1200m戦に登場しました。
次走はブリーダーズカップ(BC)マイルへの参戦を予定しており、昨日はその前の叩きとしての参戦だったと思います。その前提に立つと、直線最後に確鋭く伸びており、次の1戦に向けて確りと走り切ったと感じます。
関係者の狙いは十分に果たせたと思われ、米国での激走に期待です。


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