
2025年 ダートスプリント界 〜3強の牙城を崩せ〜
今日から数日に分けて、距離✕馬場別で昨年下半期の結果や、今年の見通しや個人的な希望を投稿してみたいと思います。
最初は3強が覇権を争ってきたダートスプリント界です。
(1)昨年末の時点
昨年は年始から、イグナイター(7歳牡)、リメイク(6歳牡)、ドンフランキー(6歳牡)の3強時代に突入していました。
リメイクとドンフランキーは夏場の国内外の前哨戦を快勝し、BCスプリントに挑みました。
今回は結果こそ伴わなかったものの、日本のダートスプリント界の将来の発展に資する、挑戦だったと思います。
イグナイターはJBCスプリントで連覇を狙いましたが4着止まりでした。勝ったのはベテランのタガノビューティー(8歳牡)、2着には若きスプリンターチカッパ(4歳牡)が入りました。
(2) 年始の動向
ドンフランキーは根岸S、リメイクはリヤドダートスプリントを始動戦に、ドバイを目指すようです。
関係者のコメントを見ると、JBCスプリント後の引退も考えられていたイグナイターは、今年も現役続行です。ただ始動戦は未発表です。
根岸Sとリヤドダートスプリントには、3強の牙城を崩そうとする馬たちが集まります。今年のダートスプリント界を占うレースになりそうです。
さらに、3歳馬のアメリカンステージが次走にリヤドダートスプリントを選び、古馬たちと戦うことに注目です。ダートスプリントのメニューが充実していないといえ、驚きのレース選択です。
(3)今年の希望
3強が中心の基本構図は未だ継続中だと思います。しかし、昨年初のような絶対感はありません。3強の牙城を崩すべく、楽しみな新勢力が現れ始めました。
それでも、未だ3強、特にドンフランキーとリメイクの壁は高いと思います。この2頭の春の目標はドバイです。彼らが今年も秋にはBCに向かうか不明ですが、一度国内にダートスプリンターが集まる戦いの場があったらなぁと期待します。
というのも、昨年のリメイクは全4戦海外でしたので、対戦することさえ難しい状況なのです。
(4) 3強に挑む精鋭たち
現時点で見えている挑戦者を以下に列挙します。先ずは若手編。
・コスタノヴァ(5歳牡):ダートは7戦5勝。今年は根岸Sから始動予定。
・ガビーズシスター(4歳牝):ダートでは6戦5勝、前走カペラSで重賞初優勝。今年の初戦はリヤドダートスプリントの予定。
・チカッパ(4歳牡):強烈な末脚を武器に、既に重賞2勝。2年続けて7戦ずつ走っているタフネスガイ。
・エートラックス(4歳牡):好スタートからの先行力を活かして、重賞勝ちの実績あり。彼も昨年7戦に出走。
続いてベテラン勢。
・ジャスティン(9歳騸):大井所属。昨年は交流重賞の東京スプリントに勝利。
・タガノビューティー(8歳牡):昨秋のJBCスプリント優勝馬。
・マックス(8歳騸):大井所属の古豪。昨年は東京盃2着と好走。
・クロジシジヨー(6歳牡):重賞未勝利だか、直近5戦で2着4回。今年こそ、善戦マン脱出を目指すナイスガイ。