重賞の紹介(京王杯2歳S、ファンタジーS、アルゼンチン共和国杯、みやこS)
今週末は府中と京都に加え、今年最後の福島開催が始まり、3場開催です。
年内最後のG1のない週末ですが、重賞が4つもあります。
土曜日には、第60回京王杯2歳ステークスと第29回ファンタジーステークスの2歳重賞が2つあります。
私はこの2レースが行われると、2歳重賞が本格化したと感じます。年末の3つのG1を頂点に、先週のアルテミスS以降5週連続で2歳重賞が催されます。
日曜日には、秋後半のG1に繋がる、第62回アルゼンチン共和国杯と第14回みやこステークスが行われます。
◆ 京王杯2歳S (芝1400m @府中 2歳限定 G2)
ここ2年の優勝馬、オオバンブルマイとコラソンビートは、翌秋にザ・ゴールデンイーグルに進んだという共通点があります。
それ以外でも、昨年2着のロジリオンはNHKマイル2着。さらに、先日の富士Sも古馬相手に3着と好走しました。
また、3年前の2着馬トウシンマカオはスプリント重賞5勝、先日のスプリンターズS2着でした。
スプリントからマイル適性の若駒たちにとって、大出世レースなのでしょう。
◆ ファンタジーS (芝1400m @京都 2歳牝馬限定 G3)
数年前まで、牝馬の名スプリンターの登竜門でした。
5年前の優勝馬は阪神JFを含む重賞6勝のダノンファンタジー、4年前の優勝馬は重賞6勝のメイケイエール、3年前の2着・3着は無冠の女王ナムラクレアと、昨年のスプリンターズS馬ママコチャです。錚々たるメンバーです。
残念ながら、この2年の上位から大出世した馬はいませんが、昨年の8着にいまや世代No.1のスプリント少女となった、ピューロマジックがいます。
◆ アルゼンチン共和国杯(芝2500m @府中 ハンデ G2)
歴史のある中長距離のレースです。
昨年の覇者ゼッフィーロは、次走にG1の香港ヴァーズを選び2着、年明けカタールの高額レースでも再び2着と惜敗。
今度こそと思った今春、右前肢屈腱炎を発症、引退となりました。今後はトルコで種牡馬になる予定とのことです。
また、昨年は、テーオーロイヤルの一年ぶりの復帰戦として、注目されました。彼は復帰戦こそ10着と大敗するも、その後は連勝し、今年の春天を勝利しました。
今年は、推し馬の「本物のステイヤー」ミクソロジー(5歳牡)が、復帰2戦目を迎えます。
◆ みやこS (ダート1800m @京都 別定 G3)
12月に行われるG1、チャンピオンズカップの前哨戦に位置付けられ、優勝馬には優先出走権が与えられます。
ここ4年の勝ち馬は、クリンチャー、メイショウハリオ、サンライズホープ、セラフィックコールと、その後に重賞勝ちしたり、G1馬になったりした馬が勢揃い、まさに大出世レースです。
今年も重賞初制覇を狙うオメガギネス、ロードアヴニール、アウトレンジ、さらには重賞1勝のミトノオーや推し馬のドゥラエレーデといった4歳勢が出世を目指して集います。そして、長期休養明け2戦目のプロミストウォリア(7歳牡)や、重賞常連のハピ(5歳牡)参戦と、非常に興味深いメンバーがエントリーしています。