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名馬紹介 ソダシ
【名馬紹介 ソダシ】
北海道では4戦3勝と、圧倒的な強さを誇ったソダシ(2018年生 牝)を紹介します。
皆さんもご存知の通り、白毛のアイドルホースです。
◆ 戦績の振り返り
彼女は3つのG1を含む重賞6勝、しかも、2〜4歳の3年間、毎年G1に勝利しました。それにより、最優秀2歳牝馬(2020年)、同3歳牝馬(2021年)に2年連続で選出されました。名牝の一頭です。
また、白毛馬初のG1馬になるなど、いまに繋がる白毛一族の繁栄の元になっています。
◆ 彼女を際立たせた理由
戦績だけを見ても素晴らしいのですが、彼女の魅力の源は、その真っ白な美しい馬体、どこか危なさのある走り(実際4回掲示板を外しています)です。本当に応援したくなる存在でした。
そして、彼女の存在を際立たせたのは、同級生牝馬たちと間で、勝ったり負けたりを繰り返した、数々の熱い戦いだと思っています。
ライバルたちとの戦いをベースに、以下で彼女の戦績を振り返ってみます。
◆ 最初のライバル サトノレイナス
サトノレイナスとは、阪神JFと桜花賞の2度、大激戦を繰り広げました。いずれも、直線早めに抜け出したソダシを、サトノレイナスが猛追する展開です。ハナ差とクビ差の紙一重で、いずれもソダシに軍配が上がりました。
サトノレイナスは桜花賞の後は日本ダービーに挑戦、ダービーを最後に引退してしまったので、最高のライバルとな再戦は叶いませんでした。
◆ 中盤戦 百花繚乱
3歳の下半期からは、入れ替わり立ち替わりライバルが現れました。「百花繚乱」とはこのことと思った状況でした。ライバルを一覧してみます。
・ユーバーレーベン:オークス馬
・アカイトリノムスメ:秋華賞馬、三冠牝馬アパパネの娘
・ソングライン:マイルG1を3勝した、マイル絶対女王
・ファインルージュ:重賞2勝、G1では2着2回、3着1回
・メイケイエール:重賞6勝、ソダシの親戚
・スルーセブンシーズ:宝塚記念2着、凱旋門賞4着
・ヨカヨカ:熊本産馬初の重賞勝ち
・リフレイム:斜め走りの個性的な馬
◆ 引退前のライバル ソングライン
ソダシは5歳の安田記念をラストランに引退しました。4歳と5歳の春マイルG1(ヴィクトリアマイルと安田記念)の計4戦は、ソダシが1勝、ソングラインが3勝と2頭で独占しました。
マイルを主戦場とする2頭は熱戦を繰り返し、総合成績は2勝2敗の互角でした。
◆ (妄想) 同級生のイメージ
ソダシは最初から最後まで、学年で最も注目を集めた才色兼備のアイドルです。それ以外の同級生も勝手にイメージ付けしてみました。
・ソダシ:学年一番の誰もが愛するアイドル、夏場はいつも北海道旅行
・サトノレイナス:ソダシと学年の人気を二分する美人
・ユーバーレーベン:突然学年テストで1番を取るまで、地味な存在だった少女
・アカイトリノムスメ:学園の実力者を母に持つ奥手の良家の娘
・ソングライン:最初目立たなかったが、歳を重ねる毎に美しくさを増す令嬢、左利き
・ファインルージュ:物静かで、他と交わらない謎多き少女
・メイケイエール:学年でも有名なジャジャ馬
・スルーセブンシーズ:フランスに留学して、賞をとり周囲を驚かせる才女
・ヨカヨカ:地元愛が人一倍強い九州娘
・リフレイム:米国人の両親を持ち、皆と異なる道を歩む留学生
異論のあるファンの方もおられると思いますが、どうぞ広い心でお赦しください。
◆ 最後に
ソダシを初めて見たのは札幌2歳Sでした。そのレースで優勝した真っ白な姿は美しいを通り越して神々しかったです。また、走り終わった後の少しピンク味がかった馬体は、この世のものと思えない美しさでした。
そんな彼女はゲートに入るのが嫌いでした。阪神JFで大きく嫌がり時間がかかった以降は、いつも最初にゲート入りしています。
ところが、一度ゲート入りすると、とても大人しくなります。
そして、ゲートが開くタイミングでは、そっぽを向いていたとしても、素早い反応で好スタートを切り、好位に付ける高いセンスを見せます。