
英国インターナショナルステークスの紹介 〜がんばれ、ドゥレッツァ〜
8月21日に、英国インターナショナルステークス(芝 約2000m @ヨーク G1)が行われます。
日本からは、昨年の菊花賞をセオリー度外視のレース運びで完勝したドゥレッツァが、ただ一頭参戦します。というか、欧州以外からの参戦自体、彼だけのようです。
がんばれ、ドゥレッツァ!
◆ 過去の日本馬の参戦
同レースへの日本馬の参戦は過去に2頭ありました。いずれも日本でG1を勝っている強豪馬です。
・2005年 ゼンノロブロイ 2着
・2019年 シュヴァルグラン 8着
ゼンノロブロイは本当に惜しかったです。
なお、過去に英国でG1を勝利した日本馬は、アグネスワールドとディアドラだけです。ドゥレッツァが3頭目になれるか、全力応援です。
◆ ドゥレッツァ(4歳牡)
前述の通り、彼は昨秋の菊花賞を常識外れのレース運びで優勝しました。
しかし、年が明けてからは、金鯱賞2着の後、春天では15着と敗れました。
春天ではレース直後に熱中症ぽかったとのコメントがありましたが、その後に剥離骨折が見つかりました。いずれにせよ、大敗には相応の理由があった模様です。
今回は、春天以来の出走、英国の地で再スタートをきります。鞍上はドゥレッツァを菊花賞馬に導いたルメール騎手です。
◆ 上半期の海外競馬
ここで、上半期の日本馬の海外競馬の結果を見てみたいと思います。
中東、米国、豪州、香港で、全19戦に延べ57頭が参戦しています。戦績は3勝、2着9回です。
19レース中12回、63%のレースで連に絡んでいます。昔からの競馬ファンからすると、隔世の感のある素晴らしい好成績です。
ところが、贅沢なもので、近年の日本馬の活躍が普通になりつつあると、物足りなさを覚える方がいてもおかしくありません。競馬ファンの期待値が高くなっていることを感じます。
◆ 下半期の海外競馬
下半期も同様に、有力馬が世界各地に遠征を予定しています。
第3四半期には英国インターナショナルS以外にも、9月のコリアカップとコリアスプリントに複数の日本馬が出走、またアイルランドチャンピオンSにシンエンペラー(3歳牡)が参戦します。
そして、第4四半期になると、日本馬の海外遠征は欧州、米国、豪州、香港に予定されています。10月早々には凱旋門賞がありますが、個人的に最も注目しているのは、11月初旬に開催される米国最大(世界最大?)の競馬の祭典、ブリーダーズカップ(BC)です。
未だ何頭の日本馬が何レースにエントリーするのか不明ですが、とても楽しみにしています。