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推し馬 ウィルソンテソーロ 〜変幻自在な脚質の強運馬〜

今日は、ウィルソンテソーロ(2019年生 現5歳牡)のことを紹介します。彼の特徴やトピックスを以下でいくつか記します。

◆ 芝はダメでした
デビューから3戦は芝を走るも惨敗続き。3歳8月末の最後の未勝利戦で初ダート戦に挑むと、2着以下を大差で勝ち切りました。極限で自分の正しい居場所を見つけた、運の強さを感じます。
JRA現役生活を首の皮一枚で繋ぐと、そこから3連勝と、高いダート適性を見せました。

なお、彼が走った芝のデビュー戦の勝ち馬は、イクイノックスです。他にも阪神JFを勝ったサークルオブライフ、先週末の新潟記念で好走したキングズパレスも、一緒にデビュー戦を走りました。

◆ 23年夏 最大の上がり馬
順調に成績を伸ばし、23年の5月から9月の間、重賞3連勝しました。しかも、重賞初挑戦からの3連勝です。
特に、重賞初制覇となった初戦のかきつばた記念を、彼はコースレコードタイムで走り抜けており、一躍注目が集まりました。

◆ G1善戦マン そして遂に戴冠
重賞3連勝の後は、国内外のG1のみ6戦出走しています。結果は2着3回と善戦マンです。
チャンピオンズカップでは後方待機からの追い込み、東京大賞典は逃げ、帝王賞は好位からの差しと、レースに合わせた変幻自在な脚質が持ち味です。

【24年11月4日追記】
そんなシルバーメダルコレクターだった彼ですが、24年の秋、佐賀で初めて開催されたJBCクラシックで、地元出身の川田騎手を背に遂にG1勝利しました。
いつもクールで、マスコミへの塩対応で有名な川田騎手が、珍しくスタンド前をウィニングランし、帽子をとって観客席に挨拶をし、さらには勝利ジョッキーインタビューで感涙にむせんだ感動的な勝利を演出しました。

◆ ダート馬らしいキャリア
彼のここまでの戦績は19戦8勝(ダートだけだと16戦8勝)ですが、12の競馬場を走り、6つの競馬場で勝利しています。(24年11月4日現在)
適性レースを選んで国内外に旅をする、ダート馬らしいキャリアです。

◆ ひとりっ子
彼の母はウィルソンテソーロを産んだ後は、流産や不受胎が続きました。そのため、彼はひとりっ子です。
言い換えれば、兄弟の中で唯一この世に生を得た、運の強い存在だと思います。

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