今年のJBCのG1レース 〜全レース激戦必至〜
11月4日(月/振替休日)に開催されるJBC、G1の3レースについて、私見を交えて、紹介したいと思います。
◆ 今年の概要、特徴
最初に見ておきたいことは、フルゲートの頭数とJRA馬の出走枠です。
昨年開催の大井ではフルゲート16頭、うちJRA馬の出走枠は 7頭でした。一方、今年の佐賀は同12頭の5頭です。
それだけ出走権確保のハードルは高く、少数精鋭の一戦になりました。
◆ 各レースの紹介
・JBCレディスクラシック 1860m 16:40発走
テーマは「砂の女王決定戦」
絶対女王オーサムリザルト(4歳牝)こそ渡米し、BCに向かいましたが、砂の女王決定戦に相応しいメンバーが集いました。
3強のうち、アーテルアストレア(5歳牝) はチャンピオンズCを目指すため出走しません。しかし、前哨戦の10月1日のレディスプレリュードの1、2着馬、推し馬グランブリッジ(5歳牝)とアイコンテーラー(6歳牝)が参戦。2強の最終決戦の様相です。
挑戦者の中では、3歳勢に注目です。今年は2頭、春二冠で大活躍したアンモシエラと、秋の3歳牝馬No. 1決定戦マリーンカップの勝ち馬テンカジョウが、先輩たちに挑みます。
NARからは春の交流重賞で惜敗が続くも、毎レース好走したキャリックアリード(5歳牝)が、女王の座を狙っています。
彼女は秋初戦のNAR馬限定戦を圧勝しており、好調を維持しています。
・JBCスプリント 1400m 17:20発走
テーマは「連覇か、主役交代か」
2年連続でNAR年度代表馬に選出され、昨年の優勝馬でもあるイグナイター(6歳牡)に、世代を超え、多様なキャリア持つスプリンターが、主役交代を目指して挑みます。
昨年のJBCスプリントでは、スプリント界の世代交代が進み、一世代前の有力スプリンターの姿は、今年のメンバー表には見当たりません。
今年も同様に主役の交代が進むのかが注目です。
主役交代を目指すメンバーで注目しているのは、前走の東京盃の1、2着だった、若駒代表のチカッパ(3歳牡)と、NAR馬(大井所属)のマックス(7歳騸)です。
その他にも、今春G1かしわ記念優勝馬シャマル(6歳牡)、今回がラストランのバスラットレオン(6歳牡)、今回で19回目の重賞挑戦となるタガノビューティー(7歳牡)、今年の交流重賞サマーチャンピオン馬アラジンバローズ(7歳騸)など、強豪が集まりました。
なお、イグナイターとスプリント3強を構成する残りの2頭、ドンフランキー(5歳牡)と、リメイク(5歳牡)は、世界最速ダートスプリンターを目指して渡米しています。
・JBCクラシック 2000m 18:30発走
テーマは「無冠の帝王返上なるか」
ウシュバテソーロ、デルマソトガケ、フォーエバーヤングがBCに向かい、さらに直前になって連覇を目指していたキングズソード(5歳牡)が屈腱炎を発症し急遽回避したのですが、それでも残ったメンバーは豪華です。
無冠の帝王ウィルソンテソーロ(5歳牡) が中心で、彼が初のG1優勝できるかに注目が集まります。ただし、ライバルたちも多士済々です。
また、今回のNAR勢は、5つの地域(北海道、愛知、兵庫、高知、佐賀)から参戦しており、にぎやかです。
名前を列挙することが、下手な説明をするよりも良さそうです。
・JRA勢
ウィリアムバローズ(6歳牡):日テレ盃優勝
ウィルソンテソーロ(5歳牡):無冠の帝王
ノットゥルノ(5歳牡):重賞3勝、今春同じ舞台の佐賀記念優勝
メイショウハリオ(7歳牡):帝王賞2連覇
・NAR勢
キリンジ(4歳牡、兵庫):元JRA、今年の佐賀記念2着
シンコーマーチャン(10歳牡、愛知):今回が97戦目の大ベテラン
シルトプレ(5歳牡、北海道):北海道の強豪
アンブロジオ(9歳騸、佐賀):元JRA、今秋佐賀転厩までの3年間は障害馬
ヒロイックテイル(7歳騸、高知):元JRA、JRA時代リステッド競走勝利
ガルボマンボ(5歳牡、高知):2年前の高知優駿馬
ダイモーン(6歳牡、佐賀):元JRA、今年な入って既に16走のタフネスガイ