関屋記念の結果 ~サマーマイル王に大前進~
勝ったのはトゥードジボン(5歳牡)、2着はディオ(5歳牡)。つまり、サマーマイル初戦の米子Sの1,2着馬が、昨日も1、2着に入りました。
◆ レース展開
右回りと左回りの違いこそあれ、米子Sとほぼ同じ展開だったと感じます。トゥードジボンの昨日のスタートは素晴らしく、すぐに米子Sと同じく先頭に立ち、他に競ってくる馬もいなかったのでペースを落ち着かせることに成功しています。実際、最初の1000mは59.6秒で刻んでいます。
ディオも米子S同様に4~5番手につけて、トゥードジボンを追走します。ただし、岩田康騎手のレース後のコメントや、向こう正面で手綱を引いているように見える仕草から類推すると、本当は2番手につけたかったものの、進路が狭くなって5番手に渋々納まってしまったようにも見えます。
この向こう正面前半での攻防が、2頭の勝敗を分けたポイントだったと思います。
直線での景色も米子Sのデジャブでした。残り200mでは、トゥードジボンが失速し、ディオがかわしそうな勢いがあるように見えます。しかし、残り200mの良馬の脚色は同じ、あるいはディオの脚が止まったように見えます。それだけ、トゥードジボンの粘りは素晴らしいです。
ちなみに、この2頭は昨年10月の2勝クラス宝ヶ池特別でも共演しており、そのときも逃げたトゥードジボンを、5番手前後から追撃したディオは抜けませんでした。昨日で3度目の1着トゥードジボン、2着ディオです。
ディオからすると、まさに「目の上(前?)のたんこぶ」ですね。
◆ サマージョッキーズシリーズランキング
松山騎手はトゥードジボンに2度騎乗し、重賞2連勝。よほど、トゥードジボンとの相性が良いのでしょう。そのおかげで、昨日時点ではサマージョッキーズランキングで断トツの1位です。
因みに、2位は岩田康騎手であり、関屋記念の1着、2着騎手がリードしています。
◆ サマーマイルシリーズ
トゥードジボンはサマーマイルシリーズに2勝し、チャンピオンに大きく近づきました。一方、ディオは2戦で2着、最終戦の京成杯AHで1着をとることが、大逆転の条件となります。
トゥードジボンがこのまま逃げ切ると、4年連続で米子Sの勝ち馬がサマーマイルチャンピオンに就きます。
◆ 推し馬たち
今回推し馬に挙げたプレサージュリフト(5歳牝)は、道中ディオの近く、外側にポジションをとります。直線も中ほどに進路をうまく確保でき、鞍上もルメール騎手だったので、このまま抜け出すかと思わせました。
しかし、残り200mを過ぎると、パッタリと脚が止まり5着でした。ちょっと、疲れちゃったようです。暑いですからね。
もう一頭、以前に推し馬に挙げたメイショウシンタケ(6歳牡)は、米子S同様に後方から追撃するも、10着でした。2年連続でのサマーマイルチャンピオンは夢に終わりました。
それでも、毎年暑い時期に複数のレースを確り走り切るのは、立派としか言いようがありません。
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