日経賞の結果 〜見応え抜群のゴール前〜
シュトルーヴェ(5歳騸)が直線狭いところを抜け出し、ゴール前の熾烈な叩き合いを制した見応えのある勝ち方でした。ビデオを見返しても、怯まずに狭い進路を突き進む彼の勇姿は、なかなか格好良いです。
レース展開は、横山典騎手騎乗のマテンロウレオが向正面で10馬身以上後続を突き放す大逃げをし、観客がどよめく中で進みました。
そんな中、彼はスタート直後に鮫島騎手に手綱を引かれて後方に下がり、後方2番手にポジションをとり、道中は常に自分のペースで内ラチ沿いをユッタリと追走しました。
4コーナーを回っても未だ馬群に包まれていましたが、狭い進路を見つけて、鋭い末脚で突き抜けました。鮫島騎手もレース後「直線では非常に激しい追い比べのなかで抜け出した辺りは、乗っていてすごく楽しいレースでした」とコメントしています。人馬一体で掴んだ会心の勝利です。
彼は一段ずつ階段を上るように、着実に成長し、各クラスを勝ち上がっていきました。3勝クラスを抜け出すのには4戦かかりましたが、昨日は嬉しい重賞初挑戦初優勝です。着実に一歩ずつ上がっていくのは好印象です。
なお、2着のクロミナンス(7歳牡)、3着のマイネルウィルトス(8歳牡)も重賞未勝利です。彼らの重賞初制覇は次の機会になります。