マイルCSの結果 ~待望のG1タイトル獲得~
ソウルラッシュがG1挑戦7度目で、遂にG1タイトルを獲得しました。
このG1勝利に、大喜びした関係者が普通の時以上に多いのではないかと思っています。こっちまで楽しくなりました。
2着はエルトンバローズ(4歳牡)、3着はウインマーベル(5歳牡)でした。今後は彼らが悲願のG1制覇を目指す順番です。
◆ ソウルラッシュ(6歳牡)
昨日はキャリア22戦目、重賞を走るのは13戦目、G1は7戦目でした。昨日までで重賞優勝は3回、直近では今春のマイラーズCを制しています。
G1挑戦は当初高い壁に跳ね返されましたが、昨年のマイルCS2着の後は、香港マイル4着、安田記念3着と、最近は惜敗が続いています。
つまり、昨年後半から実力レベルが一段階上がった気がします。彼は怪我なく、一つずつユックリと階段を上ってきた、典型的な大器晩成型です。
ここまで悔しい思いを何度も、何度もしながらも、彼の能力を信じて、毎回確りと仕上げてくる関係者の皆様、昨晩は本当においしい美酒を飲めたことだと思います。おめでとうございます。
◆ 父 ルーラーシップ
父のルーラーシップは超良血ですが、スタートでの出遅れが有名な人気馬です。それでも、現役時代、香港でG1に勝利しています。種牡馬になってからは毎年安定した成績を残しています。しかし、昨日のソウルラッシュが産駒の国内古馬G1初優勝でした。もっと勝っていると思っていたので、驚きです。
◆ 団野大成騎手
一昨日の投稿と一部重複します。団野騎手はデビュー6年目、24歳の若手です。彼は日本時間金曜日の夜中にバーレーンで騎乗しており、大急ぎで帰国してからの騎乗でした。
G1は23年春の高松宮記念をファストフォースで優勝して以来、2勝目です。
彼はゴール直前で優勝を確信し、大きなガッツポーズをしました。その姿は弾けるような若さがあり、眩しいと感じました。ただし、この早すぎるガッツポーズは注意義務違反として、過怠金5万円が科せられました。
なお、ソウルラッシュの生産牧場である下河辺牧場の喜びの様子はとても微笑ましく、レース後Xに「団野騎手の過怠金を牧場でもとう」と投稿しています。
◆ 注目を集めた各馬の結果
・ブレイディヴェーグ(3歳牝);マイル戦特有の速い展開に戸惑ったのか、道中で下がっていってしまいます。最後直線では鋭い末脚をみせるも、4着でした。
・チャリン(4歳牡):英国から来日し、淀をラストランに選んだ彼は、スタートで出遅れ、後方からの競馬になりましたが、直線では大外から突っ込んできて5着に入りました。
・セリフォス(5歳牡):全盛期に見せた鋭い末脚は昨日も炸裂しませんでした。それでも6着ですので、決して弱いわけではないと思います。
・ジュンブロッサム(5歳牡):前走の富士Sでの仕上げがピークだったのかもしれません。昨日は鋭い末脚を見せられず、10着に沈みました。
・オオバンブルマイ(5歳牡):推し馬の彼は、馬群から抜け出せずに12着でした。夏から1200mを走っていた影響があったかもしれません。
◆ 不安な出来事
2連覇を狙ったナミュール(5歳牝)は直線途中で故障を感知したC.デムーロ騎手は追うのを止めて、最後はユックリとシンガリでゴールしました。
一応、レース後の獣医立会いの下での歩様検査では、大きな問題はなかったと発表されていますが、大きな怪我でないことを祈ります。