推し馬 ヨーホーレイク 〜超長期の休養を経て〜
長期療養生活を克服したヨーホーレイク(2018年生 現6歳牡)を紹介します。
◆ 長期療養
彼は6歳馬ですが、これまでの出走は8戦のみと、とても少ないです。それは4歳の初春の22年1月から先日の24年3月まで屈腱炎を患い、2年2ヶ月の長期療養期間をとったためです。
◆ 3歳時の活躍から長期療養生活
彼はデビューから2連勝、ホープフルS3着、きさらぎ賞2着と好成績を収めて、その年の有力馬の一頭としてクラシックに参戦しました。皐月賞は最後の600mを最速で走破するも5着、ダービーでは直線で進路を確保できず右往左往し不完全燃焼の7着と、残念な結果に終わりました。それでも、世代トップクラスの実力があることを証明しました。
3歳時の下半期を休養にあて、翌年1月の日経新春杯に満を辞して参戦。見事に重賞初制覇をし、明るい未来が開けました。しかし、その後屈腱炎の発症が確認され、終わりの見えない療養生活が始まりました。
◆ 奇跡の復活から涙の復活勝利(24年6月2日加筆)
もはや引退かとも思われていた中、24年2月の金鯱賞の出走予定メンバーに彼の名前を見つけた時、ファンは大いに湧きました。レースも見事に3着と馬券内の大健闘でした。
続く新潟大賞典でも3着と好走。そして、24年6月の鳴尾記念でボッケリーの激しい追撃をかわして、2年4ヶ月ぶりとなる感動の復活勝利を上げました。
◆ ステラヴェローチェとの因縁
同期のステラヴェローチェとは浅からぬ縁があります。ダービーで進路を上手く確保できなかったのは4コーナーで大外に展開しようとした際に、ステラヴェローチェが外側にいたことに起因しています。そして、ヨーホーレイクが勝ち切った日経新春杯で2着だったのが、ステラヴェローチェでした。
そのステラヴェローチェも同じく4歳春に同じく屈腱炎を発症し、約1年半の療養生活を送りました。ただし彼の方が先に復帰し、復帰3戦目のリステッド競走に勝利、G1の大阪杯でも4着と好走しました。
今後、怪我を克服した2頭のライバル対決を再び見られたら、激アツです。
◆ 最後に
ヨーホーレイクやステラヴェローチェの復活劇を見ると、医学の進歩、リハビリ技術の向上を感じます。しかし、最も大切なことは関係者の愛情たっぷりの看病や、馬自身のリハビリを克服したがんばりだと思います。そして、それは昔から変わらないことだと思います。関係者の皆様の努力に、ただただ感服します。