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昨年のダート三冠のレビュー 〜初年度は大成功〜

昨2024年に整備されたダート三冠。その初年度となった昨年を振り返ってみます。
もちろん、今後変えていくべきところもあると思いますが、初年度としては、とても上手くいったと思っています。少なくとも見ていてとても楽しかったです。

◆ レース概要
最初に三冠レース概要を復習します。全て大井競馬場での開催の以下3レースで、フルゲートは16頭です。
・ 羽田盃4月後半 1800m 優勝賞金5000万円 JRA枠4頭
・ 東京ダービー 6月上旬 2000m 同1億円 JRA枠4頭
・ ジャパンダートクラシック(JDC) 10月初め 2000m 同7000万円 JRA枠7頭

◆ 昨2023年の出走頭数
羽田盃は8頭のみと少し寂しかったのですが、東京ダービーは16頭、JDCは15頭でした。一年かけて、一気に浸透した感があります。
今年の最初の注目は、羽田盃に何頭エントリーしてくるかです。

◆ JRA馬の事実上の出走条件
昨年の結果を見ると、JRA勢が上位を占める構図は変わりません。そのJRA馬の出走条件を見てみます。

(1) 羽田盃
羽田盃には、雲取賞と京浜盃の2つのトライアルレースがあり、5着以内且つJRA馬の上位2頭ずつに優先出走権が付与されます。
つまり、羽田盃に出走するには、事実上、トライアルレースのいずれかでJRA馬の上位2頭に入る必要があります。
昨年の羽田盃も、優先出走権を獲得した4頭が出走しました。

(2) 東京ダービー
羽田盃の5着以内且つJRA馬の上位3頭に優先出走権が付与されます。加えて、トライアルレースのユニコーンSの1着馬が優先出走権を獲得します。
昨年は羽田盃勝ち馬のアマンテビアンコが、骨瘤が治らずに辞退した分、サトノエピック1頭だけが優先出走権なしで出走できました。なお、サトノエピックはユニコーンSの2着でした。

(3) ジャパンダートクラシック(JDC)
レパードSと不来方賞の優勝馬が優先出走権を獲得します。それ以外の5頭は収得賞金の多い順に出走できます。
上半期に国内で過ごした馬、海外レースに参戦した馬が一堂に会する、ダート馬の最初で最後の盛大な同期会の舞台になります。
昨年は上半期の間、海外を戦い歩いたフォーエバーヤングに全馬が真っ向勝負を挑んだ、素晴らしいレースになりました。

◆ JRA勢のステップ
年末の全日本2歳優駿を戦った馬たちは、今週のブルーバードカップをパスして、雲取賞と京浜盃に照準を合わせていると思います。
ただし、雲取賞と京浜盃に出走できるJRA馬の枠もそれぞれ3頭と、トライアルレースに出ること自体が狭き門です。

また、ブルーバードカップの紹介投稿にも記載しましたが、同レースに出走予定の3頭もトップホースたちです。
彼らはここをステップに、中東へ向かう絵を描いているようです。


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