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JBCクラシックの結果 〜故郷に錦を飾る~

JBCの最後を飾るクラシックは、人馬双方に素晴らしいストーリーが紡がれた良いレースでした。
勝ったのは無冠の帝王、ウィルソンテソーロ(5歳牡)です。彼はG1挑戦7戦目、2着3回の惜敗を乗り越えて、漸くG1馬の仲間入りをしました。
勝利ジョッキーは佐賀出身の川田将雅騎手。故郷に錦を飾りました。

◆ レース展開
戦前の予想の通り、日テレ盃を逃げ切り勝ちしたウィリアムバローズ(6歳牡)が、好スタートを切ってそのまま逃げます。しかし、昨日は楽に逃がしてもらえず、後ろから常にストレスをかけられていました。

ウィルソンテソーロは好スタートを切ると、中団に下げて内側にポジションをとります。しかし、1周目の4コーナーでコーナーワークを活かして、一気に4番手あたりに上がります。そこでウィリアムバローズら先行集団にストレスをかけ続けます。2週目の3コーナーでは、一気に先頭に立ちます。
メイショウハリオ(7歳牡)が、これはヤバいと追いかけますが、時すでに遅し。直線を向いた段階では5馬身の差がついており、ウィルソンテソーロがそのまま押し切りました。

◆ ウィルソンテソーロ(5歳牡)
彼のことは推し馬として2か月前に投稿しているので、追記して文末に添付してみます。お時間が許せば、ご参照ください。
14か月ぶりの勝利が、初めて且つ待望のG1タイトル獲得になりました。彼は昨年もJBCクラシックの後、チャンピオンズカップと東京大賞典のダート古馬三冠を皆勤しました。
今年は、どんなローテーションになるのか、秋の主役としての活躍に期待します。

◆ 川田騎手
昨日の主役は、ウィルソンテソーロではなく、川田騎手だった気がします。彼は佐賀出身で、この佐賀競馬場も子ども時代の遊び場だったようです。そこで開かれた初めてのJBC、そのメインレースでの勝利は相当嬉しかったのでしょう。

いつもクールな川田騎手にしては珍しく、ゴール直後に観客席にガッツポーズをします。そして、観客席までウィルソンテソーロを促して観客席前をゆっくりとウィニングランし、さらに帽子を取って深々と頭を下げて挨拶します。子ども時代からの知った顔、お世話になった顔が見えたのかもしれません。
そして最も驚いたのは、勝利ジョッキーインタビューで感涙を流したことです。「故郷に錦を飾る」とはこういうことなんですね。観ているこちらも、ホロリときてしまいました。


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