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JBCスプリントの結果 〜悲願の重賞制覇~

昨日で19回目の重賞挑戦となるタガノビューティー(7歳牡)が悲願の重賞制覇を、G1の舞台で達成しました。彼の可能性を信じてここまで支えてきた関係者の皆さん、本当におめでとうございます。

◆ レース展開
見ていると、JBCスプリントの前に行われたJBCレディスクラシックを参考にした気がします。つまり、早めから逃げた馬に楽をさせずにプレッシャーをかけていったと思います。

ゲートが開いてからは、シャマル(6歳牡)ヘリオス(8歳騙)のJRA勢がレースを引っ張ります。しかし、後続馬も競りかけてきます。

タガノビューティーは前半こそ後方に位置していましたが、早めから大外を捲り、4コーナーではトップ集団に取り付きます。そのまま直線では馬場の真ん中あたりを突き抜けました。

2着は短距離界のニュースター候補、チカッパ(3歳牡)です。武豊騎手の騎乗が本当に上手かったと思います。いつもより前目のポジションをとっており、4コーナー手前では激しい先行争いに弾かれて遅れる不利がありましたが、そこから落ち着いて直線の内側のルートを選択すると、粘り強く前進していき、最後はタガノビューティーに迫りますが、ハナ差敗れました。

2連覇を目指したイグナイター(6歳牡)は果敢に3番手で先行するも、直線では疲れたのか末脚が鈍く、4着に敗れました。ただし、他の先行馬が軒並み馬群に飲み込まれていく中、4着に粘ったのに実力を感じました。

また、昨日がラストランだった同級生のバスラットレオン(6歳牡)は古川奈騎手にG1初騎乗の機会をプレゼントし、最後まで精一杯走り切るも8着でした。なお、古川奈騎手にJRA初勝利をプレゼントしたのもバスラットレオンでした。

◆ タガノビューティー
長い間、タガノビューティーの主戦騎手を務め続け、19回の重賞挑戦のうち16回に騎乗した石橋騎手が本当に勝ちたかった気持ちを隠さずインタビューに答えている姿に、感動を覚えました。
こういう苦労を重ねたコンビが勝利する姿を見られるのは、競馬の良いところの一つだと思います。
彼らを信じ続けた関係者の皆様、本当におめでとうございます。


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