ジャパンダートクラシック(JDC)の結果 ~世界一を目指して再渡米~
新設されたダート三冠、記念すべき第1回目のJDCを制したのは、昨年から常に世代を牽引してきたフォーエバーヤングです。
2着は猛追したミッキーファイト、以下サンライズジパング、ラムジェットと続き、高知所属のシンメデージーがNAR最先着の5着でした。
こんな超豪華メンバーによる、素晴らしい舞台を用意してくれた主催者側の皆さんの企画力と調整、それに応えて参戦し、最高のレースを演出した各馬の関係者、全員に感謝です。
◆ レース序盤の攻防
興奮が最高潮に達した瞬間にゲートが開きました。フォーエバーヤングは1歩目で大きく躓き、落馬しそうになりました。結果的には、昨日最大のピンチはこの瞬間でした。
態勢を立て直したフォーエバーヤングは内側に包まれるのを避けるために、前へ出していきます。坂井騎手によると、場合によっては逃げても良いと考えていたようです。
1コーナー手前で、ハナを主張したカシマエスパーダを先にいかせると、強引に外に出そうとします。そこに外からサンライズジパングが蓋をしようと被せてきました。
しかし、フォーエバーヤングは怯まずにサンライズジパングを押しのけて進路を確保し、2番手のポジションを取りました。
この序盤の攻防に完勝したことが、フォーエバーヤングと坂井騎手のコンビの美しい勝利につながったと思います。
◆ フォーエバーヤング 対 他の馬
レース展開を振り返ると、全馬が一体となってフォーエバーヤングに全身全霊で挑んだものの、そのすべての挑戦を跳ね除けてフォーエバーヤングが勝利したという感じです。それほど、彼は強く、美しかったです。
その美しさを生み出したのは、全馬がフォーエバーヤングに勝ちにいった競馬をした気構えです。誰も「2着でもよい」とは考えていませんでした。それだけに、彼らすべての挑戦を完璧に負かしたフォーエバーヤングの強さが際立ったレースでした。
・スタート直後
繰り返しになりますが、1番枠のフォーエバーヤングを内側に押し込もうと、まず3番枠のカシマエスパーダが外から被してきました。その後12番枠のサンライズジパングがさらに被せてきます。
しかし、フォーエバーヤングは外側に展開でき、2番手を確保しました。
・道中
サンライズジパングが最初から最後まで斜め後ろからプレッシャーをかけ続けます。さらに、向こう正面ではラムジェットが後方からまくってきてペースを緩ませないようにします。
しかし、フォーエバーヤングは引っ掛かったり、体力を奪われたりしませんでした。
・直線
最後の刺客として、大外を最後の刺客としてミッキーファイトが突っ込んできます。
しかし、フォーエバーヤングは最後まで末脚を鈍らせることなく、リードを保ちました。
他のスターホース14頭を従えてトップでゴール板前を通過する勇姿は、ナイターの中で光り輝いていました。
◆ ブリーダーズカップ
フォーエバーヤングは米国最大の競馬イベント、ブリーダーズカップのメインレース、BCクラシックに、ウシュバテソーロとデルマソトガケと一緒に参戦する予定です。
日本の3強が勢揃いです。いまからワクワクドキドキが止まりません。