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推し馬 プロミストウォリア 〜ガラスの戦士は不屈の戦士〜

エルムSで約1年ぶりの復帰戦を迎えるプロミストウォリア(2017年生 現7歳)を紹介します。

◆ ガラスの脚元
プロミストウォリアは7歳馬ですが、今週末のエルムSが未だ10戦目です。というのは、とても高い能力を持っているのですが、脚元が弱いためです。
彼はデビュー前に脚部の手術を受け、デビュー戦は3月に遅れました。

デビュー後の3戦は走る度に骨折してしまいました。そのため、デビュー戦は3歳の3月、2戦目は3歳の12月、3戦目は4歳の8月、4戦目は5歳の10月と、デビューからの32ヶ月で僅か4走に留まっていました。

◆ 不屈の心身
骨折の都度、痛かったと思います。走ることが嫌になってもおかしくありません。それでも彼は毎回不屈の心身で、復活を遂げました。
5歳の10月の4戦目に2勝目をあげると、6歳の5月まで5連勝。しかも最後の2戦は重賞(G3とG2をそれぞれ1勝ずつ)を連勝しました。

そして、6月にはいよいよG1級の帝王賞に参戦しました。結果は5着でしたが、いつも通り先頭でレースを引っ張り、最後まで粘った、今後の躍進が約束されたような価値ある5着でした。

◆ 再度の療養
上記の通り、5歳の1月の復帰戦から、僅か8ヶ月で6戦5勝というハイパフォーマンスを見せ、充実の秋を迎えるのではと期待が膨らみました。

ところが、夏を休養に充て、秋G1戦線への挑戦を目標に調整を始めた矢先、脚元に不安が発生し、再び療養期間に入りました。
そして、漸く今週末のエルムSで1年1ヶ月ぶりの復帰戦を迎えます。

◆ 振り返り
彼はここまで9戦6勝、2着1回。重賞勝ち2つで、最低着順は5着と、掲示板を外したことはありません。
基本の戦法は逃げです。昨年4月のアンタレスSでは、今年の帝王賞馬でG1級2勝のキングズソードに、0.4秒差をつけて快勝しています。

今回も怪我を克服した、力強い逃げ脚を見たいと望んでいます。
とはいえ、何せガラス細工のような繊細な脚なので、無事に今週末ゲートインし、勢いよくスタートを切れるのか未だ半信半疑です。その力強い勇姿を見られたら、それだけで満足度は高いです。

【24年11月13日追記】
約1年ぶりの復帰戦となったエルムSを走った後、みやこSではシンガリ負けを喫しました。そのときから嫌な予感はあったのですが、浅屈腱炎の発症が確認され、引退が決まりました。
彼が光り輝いていたのは22年10月から23年4月までの半年でしたが、その間の輝きは眩いものでした。
マジェスティックウォリアーの後継種牡馬としての期待がかかります。牧場に戻った後は、怪我に気をつけてくださいね。


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