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札幌記念の結果 ~いよいよ実りの秋へ~

札幌記念はノースブリッジが快勝しました。これで重賞は3つ目の優勝ですが、未だG1制覇はありません。今秋いよいよ戴冠に向け、実りのシーズンに挑みます。
関係者の皆様おめでとうございます。そして、今秋のレースにも期待大です。

◆ ノースブリッジ(6歳牡)
彼は3歳時にダービートライアルの青葉賞や菊花賞トライアルのセントライト記念に挑むも、好成績を収められず、クラシックには未出走で終わりました。そこで3歳後半に自己条件から地道に戦い始め、4歳の6月には重賞初優勝を遂げました。
国内G1は秋天に2回、大阪杯に1回参戦するも最高8着と結果を残せませんでした。そんな中、今春はカタールと香港に遠征し、QE2世カップ(2000m @香港)では3着と好走していました。

勝利ジョッキーインタビューで岩田康騎手は、海外遠征の経験が生きて初めて完璧に近い競馬ができたと語っていましたが、馬でも「可愛い子には旅をさせよ」という格言は生きているようです。
岩田康騎手はノースブリッジの全18戦のうち16戦に騎乗、過去3年間は国内外問わず、勝っても負けても(大敗しても)騎乗を続けています
。近年騎手を固定せず、乗り替わりが頻繁に起きることも多いのですが、こういう長年にわたる名コンビを観るのも楽しいです。

◆ 推し馬たちの結果
(1) ドゥラエレーデ(4歳牡)
今回はゲート内で座るような格好になり、スタートで思いっきり飛び跳ねて出遅れるという、これまでにない驚きを与えてくれました。本来先行すべき脚質なのに、後方2番手からの追走となり、そのまま見せ場なくブービーでした。秋はダート戦線での活躍を期待したいと思います。

(2) シャフリヤール(6歳牡)
良いスタートから好位に付け、直線入口では「もしや!」と思わせるも、そこから伸び脚が足りませんでした。それでも5着に入りました。武豊騎手はレース後インタビューで、本来の動きではなかったと述べています。

(3) プログノーシス(6歳牡)
ゲートの中で落ち着きなく動き、いつも通りにスタート遅れてしまい、最後尾からのレース運びとなりました。ラスト600mは最速で駆け抜けるも、時すでに遅し。それでも4着でした。持っている能力的には2000mでは、国内トップクラスにいること間違いありません。
ただし、無冠の帝王を返上するには、スタートがカギになることを改めて痛感しました。

(4) ステラヴェローチェ(6歳牡)
道中は5番手あたりの内ラチ沿いを、マイペースで進みました。直線を向くと、先行抜け出しを図るノースブリッジとジオグリフを追走するも、差を詰め切れませんでした。それでも後続馬の追い上げを凌ぎ切り、3着に粘りました。

(番外)ジオグリフ(5歳牡)
好スタートからノースブリッジの後ろ3番手をキープし、そのままの流れで2着に入りました。皐月賞優勝後勝ち星に恵まれず、様々な距離やダート馬場にまで足を伸ばしました。今春の大阪杯5着に続く好走で、復調傾向がはっきりした感じです。

(番外) ボッケリーニ(8歳牡)
次走で推し馬として紹介したいと思っていたボッケリーニは、パドックから歩行が固く、調子悪そうでした。レース前に馬体検査をした結果、そのまま競走除外となりました。事故にならず、良かったと考えています。

文末に、昨日スタートで出遅れたプログノーシス(川田騎手)とドゥラエレーデ(藤岡佑騎手)のジョッキーカメラを添付します。2騎手共にゲートの中から大変な苦労をしていました。


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