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推し馬 アーテルアストレア 〜菱田騎手との強く熱い絆〜

今日は、次走の兵庫女王盃をラストランに引退する、アーテルアストレア(2019年生 牝)を紹介します。

◆ 戦績
彼女の全成績は24戦8勝(重賞3勝)です。うち菱田騎手騎乗の時の成績は16戦7勝です。
彼以外の鞍上で勝利したのは、武豊騎手がエスコートした2023年10月のレディスプレリュードです。
このレースが彼女の重賞初優勝でした。

菱田騎手は9月末に骨折し、12月末まで休養を余儀なくされていて、無念の乗り替わりとなっていました。

◆ チーム アーテルアストレア
オーナーや橋口厩舎の方々は、菱田騎手で重賞勝利をあげることを目指します。彼らの絆はとても強いです。
なお、レディスプレリュードで勝利に導いた武豊騎手も、騎乗後に「自分は代打」だとコメントしていました。

◆ クイーン賞
迎えた4ヶ月後の2024年2月のクイーン賞で、菱田騎手を背に、彼女は2度目の重賞勝利を収めます。

レース後に橋口調教師は「菱田騎手で勝てたので嬉しいです」と、コメントしています。また、菱田騎手も彼女に再び乗れることに感謝の気持ちを述べると共に、「ただただ嬉しいです。みんなの気持ちが実って良かったです」と喜びを隠しませんでした。
こんな話を聞いて、なんだかホッコリしたのを覚えています。

◆ 彼女の特徴や戦績の振り返り
彼女の魅力は末脚です。殆どのレースで上がり600mを1番から3番のスピードで走り抜けています。
末脚を武器に、本格化した4歳以降、牡牝混合のG1を除けば、12戦で掲示板を外したのは1回だけと、安定した成績を残しました。

また、4歳の時のJBCレディスクラシックで3着に入るなど、2023〜2024年のレディスダート界を牽引した1頭です。

◆ 2度のラストラン
そんな彼女ですが、フェブラリーSをラストランに引退することが発表されました。ところが、相棒の菱田騎手が騎乗停止処分を受けて乗ることができなくなりました。

9着でレースを走り切ると、オーナーより「菱田騎手とのコンビでもう1戦したい」との希望が述べられ、ラストラン・シーズン2として、兵庫女王盃を走ることになりました。
オーナー、調教師、騎手の強く熱い絆を感じます。

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