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ステイヤーズSの結果 ~マラソンレースの着差はハナ差~

ステイヤーズSはJRAの平地競走で最長距離のマラソンレースです。勝ったのはシュヴァリエローズ(6歳牡)です。
彼は10月の京都大賞典で重賞初制覇、昨日で重賞2連勝でした。6歳の晩秋になって本格化してきた感があります。

◆ レース展開
レースを引っ張ったのは昨年の優勝馬アイアンバローズ(7歳牡)、推し馬のミクソロジー(5歳牡)が2番手に、シュヴァリエローズは好位の4番手に付けました。長距離戦なので一旦隊列が決まると、淡々と進みます。

アイアンバローズがつくったペースはスローで、最初の1000mは64.3秒、2000mでは129.0秒で通過しました。これは昨年の同63.9秒-126.8秒より遅かったので、「とても上手くペースを作ったなぁ」と思い、先行グループにポジションをとったアイアンバローズシュヴァリエローズミクソロジー(願望)で決まると予測しました。

3コーナーからペースが上がってきましたが、隊列は未だ変わりません。しかし、4コーナーに近づくと、先ずミクソロジーが馬群に沈み、アイアンバローズも徐々に遅れていきました。
一方、シュヴァリエローズは4コーナーを回ったところで先頭に立つと、そこから粘りこみを図ります。12番人気と低評価だったシルブロン(6歳牡)が後方から鋭い末脚で突っ込んできましたが、最後はハナ差凌ぎ切りました。

3600m走って、最後はハナ差での決着でした。昨日シュヴァリエローズをエスコートした北村騎手は、ゴール板が遠いなぁと思いながら、追っていたとのことです。

◆ シュヴァリエローズ
前述の通り、昨日で重賞2連勝です。初夏から2500mの目黒記念2着、2400mの京都大賞典1着、昨日は3600mのステイヤーズS1着と、距離が長い方が得意なようです。
来年の阪神大賞典や春天を目指してもらいたいと思います。

◆ ミクソロジー
昨日騎乗した西村淳騎手は「昔のミクソロジーではない」と、レース後にコメントしています。
馬は賢く、怪我した時の痛みを覚えていて、本気で走ることを怖がるようになることもあるそうです。彼がそんな状態なのか分かりませんが、復帰後の3戦を見ると、直線で加速していきません。心配です。


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