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小倉大賞典の結果 ~In the long run, he won!~

ロングラン(7歳騙)が、キャリア25戦目、JRA重賞挑戦7回目、小倉大賞典3度目で、待望の重賞初勝利をあげました。
また、レースっぷりというか、丹内騎手の完璧なエスコートは、観ていた者を唸らせる、飛び切り美しい勝利でした。

◆ レース展開
好スタートからセルバーグ(6歳牡)が思い切って逃げて、向こう正面では後続に差を付けます。しかし、1000m通過は58.6秒と速いのですが、見た感じほどは速いペースにはなっていません。
離れた2番手にはヤマニンウルス(5歳牡)が位置します。

ロングランは後ろから3番手の内ラチ沿いにポジションします。4コーナー手前で丹内騎手は直線で爆発するイメージが確りとできていたようで、斜めに走り外側に進路を求めます。その判断と人馬一体となったコース取りには唸らせられました。

直線途中では、セルバーグの行きっぷりが良かったので、このまま逃げ切るのではと思いました。しかし、ロングランが先に抜け出そうとしたショウナンアデイブ(6歳牡)を引き連れて大外から強襲、ゴール前で全馬をかわしました。

◆ 丹内騎手
一部繰り返しとなりますが、前半は後方内側で脚を貯め、4コーナー手前で斜めに走って直線では外にコースを取った判断と実行力、ゴール前で測ったように先頭に立てることから逆算した追い出しのタイミング、残り200mからの渾身の追い出し。
丹内騎手の騎乗はすべてが完璧でした。

◆ ロングラン
前述の通り、彼は7歳で初の重賞優勝です。こういう苦労を重ねての勝利は美しく、関係者の方々のご苦労を思うと、本当に感動的です。まずは関係者の方々、本当におめでとうございます。

彼は当初ダートを主戦場としており、4歳になった時に騙馬になりました。しかし、4歳3月の2勝クラスのレースでシンガリ負けを喫するなど、なかなか芽が出ません。

そこで芝に転向すると、いきなり2連勝し、オープンクラス入りします。
リステッド競走に勝利したことがありましたが、重賞では苦戦が続いていました。
それでも、力を付けてきて、昨年は小倉大賞典で2着、小倉開催だった中京記念で4着と好成績を収めていました。小倉の水は合うようです。

◆ 小倉仲間は昨日も好走
昨年の小倉大賞典の1着エピファニー、2着ロングラン、3着セルバーグは昨夏の中京記念でも顔を合わせ、そのときはエピファニー2着、ロングラン4着、セルバーグ12着だったこと、先週の投稿の通りです。

3頭は小倉仲間です。昨日もロングラン1着、セルバーグ4着、エピファニー5着と健闘しました。昨晩は3頭で連れ立って、ロングランの祝勝会を開きに夜の街に消えていったとの噂です。

◆ 推し馬 ヤマニンウルス
まず馬体重が600㎏と発表され「遂に大台突入かぁ」と驚きました。

レース前半は前後両方に誰もいない、単独の2番手と願ってもいないポジションをとることができました。4コーナー手前で逃げたセルバーグとの距離を詰めていった時には「彼は芝でも活躍できるのか!」と思わせました。

しかし、残り200mでいっぱいになり、そこからは後続に飲み込まれて行き、10着に沈みました。
彼の次走はどこになるのか。ロマンを感じる大器が怪我無く、次の一戦に登場することを願っています。


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